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担当者が語るIRの現場

株主・投資家からの期待と企業目標との乖離を埋める

シノプス

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。

年1回、株主に「年次報告書」を送付している。

シノプスは、「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、小売業・卸売業・製造業の流通三層の在庫を最適化するための需要予測型自動発注サービス「sinopsシリーズ」を展開しているソフトウェア企業です。惣菜・パン・日配食品といった賞味期限が短い食品カテゴリの需要予測・自動発注ができることに競争優位性があり、SDGsや店舗DXに直接貢献できる事業です。2018年12月にマザーズ市場へ上場、2022年4月にグロース市場へ市場区分変更し、上場から約4年半が経過しました。

IR活動のメインターゲットは、主にグロース市場の売買代金の50%以上を構成する個人投資家です。株価を上げるためのKPIは、売買代金を目標に、関連指標として出来高や問い合わせ件数、先行指標として開示件数等を設定しています。しかし、IPOから年数が経過する一方、時価総額は100億円未満にとどまっています。

大きな課題として、期待値コントロールが難しい点が挙げられます。当社は「sinops事業」の単一事業ですが、コロナ禍を契機にパッケージ販売中心のビジネスから、クラウドサービス中心のビジネスモデルへ転換しました。この転換にあたり、当社としては中長期の戦略をお伝えしていたつもりが、ビジネスモデル転換後のトップライン20%成長という当社が考える数字イメージと投資家の皆さまからの期待値に乖離を生…

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