インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回はソフィアメディの社内報制作の裏側に迫ります。
ソフィアメディ『SophiamediA』
国内約90カ所の訪問看護ステーション運営を軸に在宅医療を展開するソフィアメディの社内報が『SophiamediA』。各事業所の目につきやすい場所に掲示すると共に、従業員が持つ社用タブレットを通じてPDFデータでも共有する。同社広報グループの山本久美子氏は「訪問看護は看護師やセラピストがお客さまのご自宅などで医療サービスを提供するのが主な仕事です。従って事業所に戻ってきた皆が見やすいよう、掲示板やトイレ、更衣室にA3縦サイズ3枚で貼り出します」と話す。従業員アンケートによると、「読む場所」は、「社内掲示板」が約40%、「社用タブレットで」が約20%だという。
同社内報の看板企画は、ひとりの看護スタッフをクローズアップしたインタビュー、「わたしの “『生きる』を看る。”」。2023年4月号では福岡県在住の看護師が登場した。彼女はもともと病院で勤務していたが、訪問看護の職に就く母から患者とゆっくり密にかかわれると聞き、転職を決意した。人見知りで好き嫌いがはっきりしているため、訪問看護職に向いていないのではと母から言われたが反骨精神でチャレンジしたと語る。
「日々の業務で忙しい従業員への取材なので、約1時間で取材・撮影ともに行います。編集スタッフも医療従事者が多いので、取材というより同業の仲間として対話して話を聞き出すよう努めています」と同グループの山田修平氏は語る。
同じ号では、1年先輩として入社した理学療法士や看護師と新入社員による対談も企画した「時間が経つにつれ責任も増え、聞かれる立場にもなるので、新人の頃はもっと遠慮せず、先輩に聞くことが大切だなと思いました」といった経験談も語られる。「一昨年入社したばかりの先輩と昨年入社した新人の間なら課題も共有しやすいだろうと考えました」と同グループの岡田紘平氏は話す。