インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は公営企業の局内報制作の裏側に迫ります。
東京都交通局『交通局報』

東京都交通局の局内報が『交通局報』。職員の仕事のやりがいやモチベーションの更なる向上、組織のコミュニケーション活性化と局内の情報共有を目的に発行している。
同報は2021年10月号からリニューアルを行った。「地下鉄の駅係員や、都バス、地下鉄の乗務員など現場で勤務する職員が多いため、短い休憩時間で興味を持って読んでもらえるよう、字数を少なくし、グラフなどのビジュアル化も図りました」と局内報を制作する村氏は語る。
毎号巻頭で掲載するのが都営交通の各職場を見開きで紹介する「TOEI TOURS」のコーナー。22年11月号は都営地下鉄の大島乗務管理所からの報告。中の「輝いてるこの人インタビュー」で登場した、運転士養成等に携わる職員は「上の子どもが私の仕事を少し理解できるようになり『パパはすごい』と目を輝かせます」と語る。

地下車両でシミュレーション(2022年11月号)
都営地下鉄大島乗務管理所からの報告。地下の車庫には車両が留置されており、これを使って季節、お客様の動向などから発生する様々な状況をシミュレーションすると伝えた。
23年2月号では都営バスの北自動車営業所を紹介した。「輝いてる~」欄では、前職が洋食の料理人だった運転手が「通勤途中『職員募集』のポスターを見て『大好きな運転で多くの人の役に立てたら』と採用試験を受けました」と話す。「取材・撮影は勤務中に行うので事前にインタビューシートを送り記入してもらい当日に臨みます。皆さんの写る写真は表紙にも載るため取材協力のモチベーションアップにもつながるようです」と同課の稲橋みのり氏は語る。

安全研修は自転車への対応にも配慮(2023年2月号)
都営バス北自動車営業所からの報告。コロナ禍で周囲の人との接触を避けて増えたのが自転車利用者。そのため安全研修では、乗務員が自転車に乗りバスに追い越される...