インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は濱田重工のグループ報制作の裏側に迫ります。
濱田重工『はまゆう』
鉄鋼・エンジニアリング・半導体などの事業を展開し、北九州市に本社を置く濱田重工のグループ報が『はまゆう』。経営方針や経営計画、会社の決定事項を社員一人ひとりの仕事に置き換えて考えてもらうことを目指して刊行している。
特に力を注いでいるのが社員参加型の企画。例えば「見つけた!Kirari輝く人」は頑張っている10~20代の若手社員をON、OFF両面でクローズアップする。2022年5月号では、2020年に入社した本社人事グループの女性社員が登場した。コロナ禍での採用窓口として目標人数を達成できるよう尽力する模様を描き、本人の元気の素を円グラフで表すなどパーソナリティもうまく伝える。
誌面に載る社員は「全国の各支社にいる、20~30代の人事、エンジニアの職に就く編集協力員からの人選をもとにしています。明るく前向きな若手に登場してもらいます」とグループ報編集長の古賀明日香氏は語る。
2020年5月号では「世代が異なる新人とのコミュニケーションは“関わり力”が決め手」と題して上司と今の若手との世代間ギャップを特集した。冒頭で「職場でこんなことありませんか?」と見出しをつけ、イラストを活用してありがちな上司と部下の認識のすれ違いを描いた。上司から見れば「飲み会に誘ってもついて来ない」が、部下からすると「誘われたけど説教と自慢話でうんざり」という具合。「『報・連・相』ができていない」と嘆く上司のイラストに「『相談しろ』と言うけど時間を取ってくれない」と部下が当惑する様を配する。
「イラストの指示を含め誌面デザインは絵も得意な20代の編集担当者が行数まで配慮したレイアウトに仕上げて印刷会社に依頼するので意図に沿うイラストやデザインが上がります」と古賀氏は話す。
2022年7月号特集タイトルは「私を支えたハマダの名言」。