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大学広報ゼミナール

情報のバランスは1:1 厚みと活気を意識した発信

皆藤昌利(大阪公立大学)

情報の「アーカイブ性」を活かしたSNS発信
大阪府立大学(現:大阪公立大学)の教員が、『朝日新聞』から取材を受けた際のFacebook投稿(写真左)。単に記事を紹介するだけではなく、過去にサブサイト(オウンドメディア)で掲載した、人となりが分かる教員インタビュー(写真右)を利用し、合わせて発信することで、共感を呼ぶ投稿となった。

前号では、「息するように発信するために」をテーマに、広報担当者は発信まで進めて「なんぼ」であること、発信という「手数(てかず)」の多さが大切だということ、その「手数」のために“その場で”発信できる体制の準備が肝要であることを述べました。

具体例として、❶メインのオウンドメディア(大学サイト)のほかに、❷サブサイト(ウェブマガジンなど)❸ソーシャルメディア(以下「SNS」)を用意することをおすすめしました。

❶では「基本のキ」となる研究や教育に関するプレスリリース(以下、「リリース」)を数多く発信することに主眼を置くことと、リリースに至らない話題でも大学サイトのニュース欄で発信する余地をつくること。取材選定や編集方針の自由度が高い❷では、大学サイト掲載が難しいもの、例えば「ひと」にフォーカスした長めの記事を発信すること。そして❸では、Twitter、Instagramなど若い世代向けと、Facebookなど卒業生・保護者・教育関係者向けの両軸を用意する、などを例示しています。

また前号では詳しく触れることができませんでしたが、YouTubeなどの、❹動画チャネルの用意も、昨今の若年層の情報取得経路を鑑みると、非常に重要です。

このような体制をまず整えておけば、大学の広報担当者として日々を過ごす際に目の前に訪れる(または自ら掘り起こす)様々なPR要素を、迅速かつバランス良く発信できると思います。今号では、活発な情報発信を目指すための実践例をお示しします。

発信する情報のバランスとして、「アーカイブ性」と「速報性・話題性」ある情報がそれぞれ半分ずつとなるように意識することをおすすめします。

いつでも取り出し可能な情報

「アーカイブ性」のある情報とは、例えば大学サイトに研究リリース情報や、サブサイトに教員の研究教育紹介や学生の取り組み、学生クラブの紹介などを、コツコツと掲載し続けたものです。オウンドメディア上で体系化された掲載情報なので、SNSのように時が流れたら当該記事を見つけること自体が...

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