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大学広報ゼミナール

広報とは「活気」と「共感」 仲間とともにつくる広報活動

皆藤昌利(大阪公立大学)

2025年に開設予定の森之宮キャンパス(1期イメージ図)。

皆さま、はじめまして。2022年4月に開学する「大阪公立大学」の運営法人、公立大学法人大阪 広報課に所属しています、皆藤昌利と申します。

2015年から始まり、東洋大学の榊原康貴さん、追手門学院大学の谷ノ内 識さんと続いた「大学広報ゼミナール」。筆者も大学広報に携わる者として本連載はかかさず愛読し、お二人ならではの知見を、我が組織の糧とすべく吸収しておりました。

お二人とは日々の業務で面識があり、前任の谷ノ内さんと少し前に「いや~、数年続いた連載もようやく終わりが見えてきました」「そうですか!本当にお疲れさまでしたねー」とやりとりしていたところでしたので、まさかその後任のタスキ(東洋大学もお強い、駅伝になぞらえてみました)が私にやって来るとは思いもよらず、非常に驚いているところです。

和歌山大、大阪府立大、そして大阪公立大と10年強、3大学にまたがり「大学広報」に携わったこのタイミングで、かつ新大学のスタート時に連載が始まることをひとつのご縁と捉え、「広報は活気と共感、そして手数(てかず)」と信じて仲間たちと歩んできた足取りを振り返りつつ、皆さまのお役に立てる事例としてお届けできればと思います。

新スタートの大学、広報体制は?

さて、初回は筆者・組織や広報体制などから紹介しておきたいと思います。私は新大学の前身校のひとつとなる大阪府立大学の卒業生です。学生時代は「友好祭」という大学祭実行委員会に所属し、主にプロコンサートやダンスイベントなどのイベント局を歴任しておりました。そこで将来の生業としてイベント制作に関心を持ち、自ら合同説明会イベントを企画制作している人材コンサルティング企業の営業職として3年弱勤めました。

その後、イベント制作会社で5年強(制作職)、総合広告会社で6年弱(SP職)とキャリアを転じ、広告会社の契約満了後、2010年から3年弱、国立・和歌山大学の広報担当者を務めます。広告会社と和歌山大学は任期付きの身分でしたが、広告会社時代には半年間の育児休業を取得することができ、人生観は大きく変わった気がしています。その後、母校である大阪府立大学の中途正職員募集を偶然見つけ、採用のご縁を得て広報課に配属、現在に至ります。

一方、いま私が勤める組織「公立大学法人大阪」、また4月に開学する「大阪公立大学」については...

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