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地域活性のプロが指南

道東の『人』の生き方を伝える ガイドブック制作で点をつなぐ

中西拓郎(ドット道東 代表理事)

道東の課題解決に取り組む「ドット道東」は2020年6月、アンオフィシャルガイドブック『.doto』を制作し販売を開始した。累計発行部数1万部を突破するまでに反響を呼んだPRのポイントとは。

道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto』。50人以上が制作に参加。2020年「地域コンテンツ大賞」で「地方創生部門最優秀賞」を受賞。

私たちは北海道の東側、道東地域の課題解決に取り組む「ドット道東」です。今回は私たちが制作した道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto(ドットドウトウ)』について解説していきます。

2018年、当初単発のプロジェクトとして終わるはずだった「道東誘致大作戦」(広報会議2021年4月号を参照)をきっかけに、たった1年の間にイベント開催や出店など10を超すプロジェクトを行うことになりました。メンバーそれぞれが活動していた地域でのネットワークに加え、法人設立までの約1年の間にかかわるメンバー、ステークホルダーもどんどん増えていきました。それらの情報やネットワークを顕在化し、ひとつのパッケージにするために考えたのが道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto』でした。

点と点をつないでいく

ドット道東は「点がつながる。道東の、あたらしい輪郭になる。」というステートメントを掲げているのですが、これは道東に点在する点(ドット)をつなぎ、結んだ線が道東というドメイン(.doto)を形成していくという思想を表しています。単純にガイドブックを制作して売るということではなく、ガイドブックをきっかけに、まだつながっていない道東の点をつないでいきたいと考えていました。

制作にあたってはまずクラウドファンディングを活用。制作資金を集めるだけではなく、仲間集めのきっかけとして、様々な仕掛けを施していきました。リターンとして用意した「『.doto』制作お手伝いプラン」には約50人の方から支援をいただき、制作は大所帯に。「#道東discover」のハッシュタグ付きで道東の写真を募集したTwitterの企画は2000を超える写真が集まり、一時はトレンド入りも果たしました。そしてその中から抜粋したものを10ページにわたってガイドブックに掲載しました。

クラウドファンディング実施中には清澄白河・リトルトーキョーにて「リトルドートー」というイベントを開催。道東出身者やゆかりのある人と直にコンタクトを取るため、メンバー全員で東京まで行き、60人弱の参加者を集めました。道東という共通言語を自分ごとにしてもらい様々な人を事前に巻き込めたこと、そしてその道東各地でつながりを生み出している活動を発売前からNHKをはじめ様々なメディアに注目してもらい取り上げていただけたことで...

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