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地域活性のプロが指南

まちを変える「はみ出す勇気」 既存脱却する自信をマネジメント

鳥巣智行(電通Bチーム 長崎市広報戦略アドバイザー)

地域活性には今の体制や考えにはない、新たなアイデアが求められる。長崎市で2019年8月から広報戦略のアドバイザーを行う筆者。枠にとらわれない、新たな思考をもつ人材の育成を試みる。

好きなことや興味があることからアイデアを発想し、実際に市のプロジェクトとして進行する「活動をデザインする活動」。

Nizi Projectを観た。みどころは語り始めればきりがないが、J.Y.Parkさんのディレクションの仕方と、それにこたえてメキメキと成長をしていく参加者の姿が特に印象に残った。はじめは自信なさげな参加者たちが、自分の努力に対して正当なフィードバックを受けることで根拠のある自信を獲得していく。自信とはコミュニケーションの中で生まれるものなのだと思い知った放送であった。

はみ出した先のクリエイティブ

J.Y.Parkさんが長崎市役所にいたら⋯⋯楽しく仕事をする人が増えるだろう。「ここまでやっていいんだ」とか「こういうやりかたがあるんだ」ということを教えてくれる人がいれば、みんな自信を持って仕事に取り組むことができるし、新しいことにチャレンジしたくなってくる。

思い当たる節がある。私も仕事の中で様々なことを学んだ。自分が考えたことが打ち合わせやプレゼンで認められることで「こんなことをやってもよいのか」と感じ、自分の常識が更新されていった。自分がそれまで思っていた既存の枠を超えた仕事の仕方を、先輩の背中に垣間見る機会も多かった。

クリエイティビティは、既存の枠をはみ出したところにある。枠をはみ出すには勇気や自信が必要だ。「職員の学び」は私に課せられたミッションのひとつだが、ひとりでも多くの職員にはみ出す勇気を持ってもらうことが私の役目だと考えている。「はみ出すのは楽しい」と思える職員が50人増えたら、長崎市は変わるだろう。

まずは人を育てることから

市役所職員に対してこれまで広報やPRの研修を実施してきた。アドバイザーとして長崎市に関わる以前の2018年にプロボノで取り組んだのが「活動をデザインする活動」だ。まちづくりに積極的に関わる若者を増やしたいという依頼を受けてつくった研修プログラム。長崎市役所の職員もそうでない人も、35歳以下の人たちを対象にした、活動を実際に立ち上げるところまでやってみるというものだ...

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