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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

70周年で70本の企画を実現 「お菓子のワクワク」届ける

カルビー

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

特設サイトでは70本の企画を一挙公開(3月19日現在、65本まで更新)。

41本目の企画として2019年11月、Twitterで「じゃがりこ」の人気投票を実施。サラダ味が6万5490票、新・チーズ味が6万2469票でサラダ味が勝利。

カルビーは2019年4月、創立70周年を迎えた。周年事業を進めるにあたり、設定したキーワードは「ワクワク」。「私たちが70年間追求し続けてきた“おいしさ”に加えて、楽しさやワクワクを提供できる会社であることを多くの方に伝えるきっかけになればと思いました」と、周年プロジェクトを担当したマーケティング本部PR・宣伝担当の松井章氏は説明する。

そこでスタートしたのが「もっと、ワクワク70プロジェクト」。年間を通して新商品の発売や大型イベント、コラボレーション企画など、消費者をワクワクさせるような70本の企画を実施した。

大関・貴景勝をPR大使に任命

その内訳として、新規顧客の話題性喚起を狙った企画と既存顧客のロイヤリティ強化を実現するための企画という2つの方向性で実施。バランスよく幅広い消費者に届くように設計した。

新規顧客向けの施策で特に反響が大きかったのが、人気商品「ポテトチップスうすしお味」のリニューアル企画だ。2019年の6月から大関の貴景勝を起用し、「おいしさ、真っ向。」をキーワードとしたプロモーションを実施。新聞広告や販促ツールの制作、サイン入りグッズが当たる消費者キャンペーンも行った。

「カルビーの商品の中でも人気が高く、長年愛されている商品。改めて商品のおいしさに気づいてもらい、貴景勝関を通じて新たなファン層も開拓できた」と振り返る。

これら70本の企画の情報は、終了後に特設のウェブサイトへすべて格納。周年専用のTwitterアカウントも開設した。さらにニュース配信アプリ「グノシー」とも連携 …

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