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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

社内公募で24のプロジェクトが始動 初の社員向けパーティーも企画

DeNA

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

2019年3月に開催した20周年記念パーティー。会場受付には「De20」のロゴをかたどった巨大な氷のモニュメントを設置。

DeNAは2019年3月、設立20周年を迎えた。「インターネットが普及し始めた20年前、我々の会社はスタートしました。ベンチャーマインドが強く、社内で協力し合う風土は元々ありましたが、会社の規模が大きくなるにつれ、社員間の連携や交流が難しくなってきたように感じていました。

そこで社内の一体感を高めようと、周年事業としてスタートさせたのが“De20(ディートゥエンティ)プロジェクト”です」。経営企画本部企画統括部 コーポレートコミュニケーション部 インターナルコミュニケーショングループの黒田知誠マネジャーと小澤恵利子氏はそう振り返る。

20年の感謝を伝えるために

De20プロジェクトの具体的な取り組みに関しては、社内でアイデアを募ったところ1週間で250件を超えるアイデアが集まった。「次の20年につながるようにボトムアップで社内から施策案を集約しました。多種多様な意見が最終的に300件以上寄せられ、これだけのアイデアをもった社員が各所にいる会社であることを改めて実感する機会になりました」と黒田氏。

締め切り後は集まった施策を軸ごとに分けワークショップを開催。アイデアの種を具体的なプロジェクトに落とし込んでいった。希望者を募り約200人が参加し、6回のワークショップで計24のプロジェクトが決定し始動した。

現在、社員間の感謝をポイントで“見える化”する「デライトポイント」という施策や、公開経営会議の開催、ベンチャーキャピタル「デライト・ベンチャーズ」を立ち上げて社内外での起業を支援するなど、24の施策が続々と形になってきている。

新たな挑戦を全社員で実感

3月には約2500人の従業員が一堂に会したパーティー「DeNA 20th Anniversary」を開催。全従業員で20周年をお祝いした …

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