2018年7月、東京・銀座の商業施設「GINZA SIX」にオフィスを移転したプレイド。500坪のフロアに個室は見当たらない。コンセプトは「完成しないオフィス」だ。空間を遮る壁やパーテーションも存在しない、無機質で不思議なオフィス空間となっている。


コンセプトである「完成しないオフィス」とは、利用状況やその時々のニーズを踏まえて常にアップデートし続けるというオフィスのあり方を表している。
CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE(カルテ)」を提供するマーケティング支援会社・プレイドは2018年7月、GINZA SIXにオフィスを移転した。五反田にあった以前のオフィスは約150坪で手狭になってきたこともあり、2017年の春ごろから移転先を探し始めた。
条件としては、全社員をワンフロアに収容できることを優先した。約500坪の広さを想定していたが、当初は物件探しに難航。そんな中、倉橋健太CEOはGINZA SIXのオフィスフロアを内見し、「理想的な空間」とピンときたという。オフィス移転は経営の観点からも重大なイベントであり、2011年設立のプレイドが次なるブレイクスルーを追求するためにも適した場所になると判断した。
周辺はオフィス街というより、商業施設やレストランなどが多い銀座のど真ん中。人々の生活の空気に触れられる場所で、オンラインでも顧客一人ひとりに合わせた自由なコミュニケーションを実現する企業としてふさわしい環境と捉えている …
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