セガサミーホールディングスはこれまで都内各地に点在していたオフィス機能を住友不動産大崎ガーデンタワーに集約。コワーキングスペースも併設するなど外部との連携も深めながら、グループシナジーを加速させるのが狙いだ。

"セガサミーの飽くなき旅"をコンセプトに港町を想起させるエントランス。受付へ向かう板張りの床は桟橋、ブルーのカーペットは大海原をイメージしている。
デジタルゲームやアミューズメント機器の開発・販売などを行うセガと、遊技機などを製造販売するサミーが経営統合し、持株会社のセガサミーホールディングスを設立したのは2004年10月のこと。
以来、主にセガは大田区・品川区エリア、サミーは池袋を拠点とするなどグループ会社のオフィス機能が分散していたが、人材交流の活性化による事業間の連携強化やグループシナジーを加速させるため、2014年ごろからオフィス統合へ向けた話し合いが始められた。グループ会社20社、6500人を収容するオフィスであることや、立地面などで場所探しには苦労したが、2018年1月に竣工した住友不動産大崎ガーデンタワーに移転することが決まった。
1フロアの面積は1600坪を超え、執務フロアはできるだけ壁などの仕切りをつくらず、風通しのよいレイアウトとなっている。また本社名に「GRAND HARBOR」という名称を冠するなど、そのコンセプトは"Journey(セガサミーの飽くなき旅)"とした。来客エリアにはそのイメージを喚起する設備や装飾品などが点在している。
もうひとつの新たな取り組みが、「TUNNEL TOKYO」と名づけられたコワーキングスペースの設置だ。スタートアップ企業や個人起業家がメンバー制で利用する。グループ社員と外部の人々が直接触れ合うことで、新しいビジネスやアイデアが生み出されることを狙っている。
バー機能を備えた社員食堂も含め、来客エリアにも執務エリアにもフリースペースがたくさんあり、社内外でのコミュニケーションの活性化が期待されるオフィスデザインとなっている …