ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
京都新聞社『京都新聞』 | |
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創刊 | 1879年 |
配布エリア | 京都府・滋賀県 |
発行部数 | 43万2000部(朝刊)、19万656部(夕刊) |
話題になった記事など
連載「暮らしと京都観光」
2020年の東京五輪に向けて増え続ける訪日外国人をはじめとする観光客が、地元住民の生活に与える影響を取材した連載やニュース。観光客が京都市内に集中している問題や、違法民泊問題などを浮き彫りにした。
経済面コーナー「けいざいサーチ」
注目の経済ニュースを深掘りするコーナー。2018年は、「はれのひ騒動」を受けて京都の和装業界の消費者保護の動きを取材した記事や、京都に進出するIT企業をまとめた記事に反響があった。
連載「和を紡ぐ」(2018年4月18日~22日)
需要縮小で苦境にあえぐ京都の和装産業。西陣や丹後などの産地や、室町の問屋や小売などを取材し、業界再生に向けて改革に取り組む姿を追った連載。その後も関連ニュースを続報。
かつての日本の都として数多くのか社寺や文化財を擁す、"伝統と文化のまち"京都。京都大学や同志社大学など多くの大学が集まり、ノーベル賞受賞者も輩出する"大学のまち・学生のまち"としての顔も持つ。
そんな京都を中心とした地域で、日々ニュースを取材・発信しているのが『京都新聞』。朝刊は府内トップシェアの43万2000部を発行している。地域版は京都府内の5地域と地方紙のない滋賀県を含めた計6版を制作する。
編集局報道部長の高田敏司氏は、「京都新聞では古くから地域ごとの特色を意識した紙面づくりをしています。最近、京都府も府内をエリアごとに"森の京都" "海の京都" "お茶の京都"としてPRし始めました」と紹介する。
「観光公害」にも言及
報道部は、「政治」「経済」「社会」「地域」「大学」「宗教」など分野ごとに担当が分かれている。日本中で東京大学と京都大学にしか存在しない「大学記者クラブ」担当の記者や、祇園祭など神社仏閣関連の取材をする宗教担当の記者が存在するのが特徴だ。
2019年1月現在、経済を担当する記者は8人。京都には古くから本社機能を置いている大企業が多数あるため、経済記者たちはそれらの企業の成長を追いかけながら京都経済の発展を描いてきた。代表的な企業は、京セラ、日本電産、村田製作所、任天堂、オムロン、ローム、島津製作所、ワコールホールディングスなど。株主総会の時期は大忙しだという …