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人気メディアの現場から

速報から調査報道まで ネット上の話題を網羅する『ねとらぼ』

アイティメディア「ねとらぼ」

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

アイティメディア「ねとらぼ」

    【基本情報】
    運営開始 2011年4月
    編集体制 編集部は21人。外部ライターなどへの委託もしている。記事は無料で公開。会員登録(無料)をすると、連載記事のアラートやPDF出力などのサービスが利用できる。過去最高月間PVは1億9416万(2018年8月)。

    人気の企画

    ❶「『昔はエアコンがなくても大丈夫だったのは今より気温が低かったから』は本当か 日本気象協会に聞いた」(7月18日)
    Twitterで、昔の夏と今の夏の気温を比較するツイートが話題となっていたため、日本気象協会に直接取材。東京では100年の間に年間平均気温が3.2度上昇していることが分かった。

    ❷「キッザニア、子どもが入場禁止の『大人のキッザニア』を初開催へ 12月13日の夕方から」(10月24日)
    キッザニア甲子園の10周年を記念したサプライズ企画「大人だけのキッザニア」を紹介。リリースの情報のみで書いた記事だが、話題性がありTwitterでトレンド入りした。

    ❸「『二度と掛けてくるな』"漫画村"広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅」(4月15日)
    海賊版サイト「漫画村」をめぐる一連の報道の一発目。サイトに広告出稿している企業などに取材し、その責任を追及した。その後も内部告発によって入手したメールを公開するなど、"調査報道"を体現した。

ネット上の旬な情報を、ジャンルを問わずに幅広く紹介するアイティメディアの情報サイト「ねとらぼ」。SNSやブログなどで盛り上がっている話題を敏感に拾い上げるとともに、話題になりそうな情報も先取りして紹介する。時にはTwitterのトレンドに入ることもあるほど、拡散力の高いメディアだ。

2018年9月16日に阿佐ヶ谷ロフトAで6年ぶりのファンイベントを開催した。

ひと月に1000本を配信

2011年4月の運営開始当初から編集長を務めるのが加藤亘氏(アドバンスト・メディア事業本部 ねとらぼ編集部)。当時からネット上には日々"おもしろい話題"があふれ、Twitterなどで拡散されていたが、それらを取り上げてニュースにするようなメディアはなかった。そのため同社では、「新聞やテレビのように事件を追うのではなく、ネット上の話題を追いかけるメディアが求められているのでは」と考え、「ねとらぼ」を立ち上げた。

主な読者はネットを中心に情報収集をする10~30代の男女。アイティメディアが運営するメディアはITを中心とした専門性の高いメディアが多く男性読者が中心だが、「ねとらぼ」は女性の比率が比較的高く、新しい読者層を獲得している。

編集部は、「ねとらぼ」のサブチャンネルである「エンタ」「生物部」「アンサー」「交通課」「GirlSide」に分かれ、それぞれに責任者がいる。部員は合計で21人。午前8時から終電間際まで記事を配信しているが、その間2交代制で運用している。

記事の投稿本数は1日約30本でひと月に1000本ほど。加藤氏によると、「ねとらぼ」は直のアクセスもさることながらSNSや記事配信先からの流入も多い。加藤氏は「ねとらぼのターゲットは、スマホで情報収集する人がほとんど …

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