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ナタリーの原動力は記者たちの熱い想い

ナターシャ「ナタリー」

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

ナターシャ「ナタリー」

    【基本情報】
    運用開始   2007年2月

    反響の大きかった記事

    (1)小室哲哉、涙の引退会見「悔いなし、なんて言葉は出てこない」(2018年1月19日)
    アーティストへの愛情やリスペクトの詰まった、余計なノイズが入っていないナタリーらしい記事で、業界内外から大きな反響があった。

    (2)「初音ミクの10年~彼女が見せた新しい景色~」(2017年8~10月)
    2007年に発売されたボーカル音源「初音ミク」の10周年を記念した企画。ボーカロイドが音楽シーンに与えた影響や、未来について対談やインタビューで探った。

    (3)アニメ「ポプテピピック」より蒼井翔太(CV:蒼井翔太)のTシャツ発売(2018年3月26日)
    アニメ『ポプテピピック』の声優・蒼井翔太のTシャツ発売に関する記事。シェア数をまとめたソーシャルスコアは8万7000と最高値を叩き出した。

ポップカルチャーに特化したウェブメディアとして、圧倒的な情報量を誇る「ナタリー」(ナターシャ)。今や多数の媒体が存在するカルチャー系ウェブメディアの草分け的な存在で、一般の読者はもちろん、業界内にも多くのファンを持つ。その源流は2007年にスタートした国内の音楽情報を扱うニュースメディア「音楽ナタリー」。

その後、マンガ情報専門の「コミックナタリー」(2008年)、お笑い情報専門の「お笑いナタリー」(2009年)、国内外の映画情報専門の「映画ナタリー」(2015年)、舞台や演劇情報専門の「ステージナタリー」(2016年)が加わり、全5ジャンルの最新ニュースを365日休まず配信している。

ファン目線でニュースを発信

ナタリーが1日に配信する記事は120~150本。月にすると3000本を超える。なぜ毎日これほどの数の記事を配信できるのか。その理由をナターシャ取締役で音楽ナタリー編集長の加藤一陽氏は次のように話す。

「ナタリーの記者は、自分の担当する分野に並々ならぬ愛情を持っています。例えば音楽ナタリーでは、各記者が自分の好きなアーティストを担当できるように配置しています。だからこそ、ファンの立場から見て"これは逃してはいけない"という重要なニュースはしっかり把握でき、読者が本当に知りたい情報を伝えることができるのです」。

ナタリーのコンセプトは、「ファンならではの目線で、どの媒体よりも速く、濃い内容の記事を届けること」。そして、「自分たちが面白いと思う、思わないにかかわらず、何でも平等に取り上げること」だ。なお、結婚や出産など公式発表のあったもの以外、基本的にプライベートなニュースは出さない。「PVは伸びるかもしれないが、ポップカルチャーと直接関係がないから」という …

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