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米国PRのパラダイムシフト

「型を破る発想」求められる時代 2018年のグローバルPRトレンド予測

岡本純子(コミュニケーションストラテジスト)

新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。

明けましておめでとうございます。2018年も皆様にとって実り多き年になりますように。さて、初春のこのコーナーのテーマはずばり、毎年恒例?「2018年グローバルPRトレンド予測」!PRの「賢人」たちのご意見を交えながら、2018年に気になるキーワードなどをご紹介したい。

PR賢人の大予測

    『PRWEEK』編集長
    スティーブ・バレット

    (1)芸能人、政治家などのセクハラ疑惑

    女性たちによる告発は止まず、激震は当分続く。企業にも余波が及ぶ

    (2)ソーシャルメディアの主導権

    ストーリーの舞台となるソーシャルメディアの隆盛は続く

    (3)責任あるストーリーテリング

    メディアやFacebook、Twitterなどのプラットフォームが責任をもって「真実」を伝える努力を続けられるか

    Edelman CEO
    リチャード・エデルマン

    (1)エンドユーザーへのダイレクトコミュニケーション

    ソーシャルメディアを通じた直接的コミュニケーションが主流に

    (2)ブランド=レピュテーション

    ブランドとレピュテーションの境目がなくなっている。不祥事は2つを同時に棄損し、社会は企業に社会問題に関する積極的な発信を求めている

    (3)サプライチェーンの透明性

    日本で起きている品質偽装などの不祥事は企業の透明性をさらに求めるものとなる

    (4)ポピュリズム

    政治的不安定要素の増幅

    (5)Peer to Peerコミュニケーション

    エンドユーザー同士のコミュニケーションがトップダウンより重要になってくる。従業員間、従業員とのコミュニケーションに注力を

    Weber Shandwick CEO
    アンディ・ポランスキー

    (1)リスクとレピュテーションのマネジメント

    政治的不安定な状況において、社会、政治地理学的イシューが従業員やビジネスにどう影響するかを慎重に見極める必要がある

    (2)Earned mediaへのアプローチ強化

    統合型のマーケティング戦略の核として、主要メディアにおける記事露出というオーソドックスな手段の重要性は改めて見直される

    (3)データとアナリティクス

    コンテンツ戦略からソーシャル上でのコミュニケーションまで、精密なデータ分析は欠かすことはできない

    (4)Tokyo2020

    2020年の東京オリンピックに向けて企業や組織の動きが加速し、可視化されていくだろう …

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