2016年11月、ゴルフダイジェスト・オンラインは虎ノ門から五反田へオフィスを移転した。「スムーズにプレーを進める」というゴルフの重要なマナー「Play Fast」になぞらえ、同社が掲げる行動規範「Work Fast(速い仕事・回答・判断)」に基づき設計されている。
オンラインメディア運営やゴルフ用品販売、ゴルフ場の予約サービスなどを手がけるゴルフダイジェスト・オンラインは2016年11月、東京・五反田の新オフィスに移転した。物件探しやコンセプト決定には約1年を要し、移転プロジェクトは総務が取りまとめる形で進行。オフィス設計は経営層やマネージャー層中心ではなく、現場社員の意見を重視し集約していった。
移転プロジェクトを取りまとめ推進した総務リーダーの宮内宏和氏によると、最終的に決定したコンセプトは「新しい働き方」。10年以上前に導入したフリーアドレス制やペーパーレスの方針も定着しているが、移転を機に、より生産性を向上させるため"Work Fast"という意識を高めるオフィスを目指した。
取引先との商談や打ち合わせ用の会議室の数を増やすとともに、執務エリアの窓際スペースには予約なしで使える打ち合わせ場所が設置された。フリースペース「クラブハウス」は300人収容可能で、定期的にワークショップやセミナーなども開催されている。
2フロアある執務エリアは、それぞれ余裕をもたせた空間の使い方をしている点も特徴だ。ゴルフ関連商品や販促グッズなどの実物を取り扱う機会も多いため、該当するアイテムをスムーズに出し入れできるようにキャスター付きの収納を執務エリア脇に設けたり、発送作業を行うための小部屋を新たに確保したりと、「いかに業務効率を高めるか」という観点で各スペースが設計されている。
ゴルフシミュレーター付きの試打室をはじめ、木の質感を活かすなどゴルフ場のクラブハウスを意識した意匠にもこだわった。社員がすべての設備を「使い倒せること」を考え、デザインされた設備が整っている ...