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オフィスイノベーション

LINEの新オフィスに潜入 より活発な社内コミュニケーションを実現

LINE

2017年4月、渋谷ヒカリエから新宿南口へLINE本社が移転した。新天地に選んだのは、新築のオフィスビル「JR新宿ミライナタワー」だ。9フロア総面積1万9000平米のスペースに1400人超の社員が集結している。

ロビーに置かれたキャラクター、ブラウンのオブジェは高さ3.3メートル。来訪者が記念写真を撮るポイントとなっている。

LINEは2017年4月、これまで拠点としていた渋谷ヒカリエから新築のオフィスビル、新宿ミライナタワーへ本社を移転した。背景には急速な社員数の増加がある。旧オフィスでは近隣のビルなどに増床を重ねて対応してきたが、新宿ミライナタワーの9フロア1万9000平米という巨大なオフィス空間を確保し、全社員の収容が実現した。

移転にあたっては空間のブランディングや設計を担当する社内のスペースデザインチームという部署を中心に、あらゆる部門から代表を集めた専門チームを結成。意見を集約しながら新オフィスの構想を練った。

社員の平均年齢が34歳と、IT企業としては少し高めということもあり、ライフステージに応じた社員の健康面のサポートや家族支援には従来から力を入れてきた。さらに、事業所内託児所を導入するなど、移転により物理的・空間的に実現できることも増えた。

会議室の数は35から79に増え、手軽に会議室予約ができるよう社内エンジニアもシステム開発に協力した。各執務エリアにはコミュニケーションを活性化させるためのスペースを新たに設け、執務デスクの周りに人が集まるような状況は少なくなった。「このコミュニケーションラウンジは各部署のフロアの中間地点にあるので、皆で気軽に声をかけ合える『ちょっといいですかスペース』と呼ぶ人もいます」とスペースデザインチームマネージャーの山根脩平さんは語る。

この移転を機に、メールベースの社内報もスタートさせた。設備にまつわる情報共有やアンケートへの協力を呼びかけるのが主な目的だが、ソフト面などに関しては引き続きブラッシュアップを重ねている状況でもあり、移転完了後の現在も発行を続けている ...

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