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地域活性のプロが指南

徳島県上勝町の地域活性化、約40年にわたる取り組みはなぜ続いたのか

横石知二(いろどり 代表取締役社長)

徳島県上勝(かみかつ)町で平均年齢70歳の町民が取り組む「葉っぱビジネス」。その仕掛人である横石知二さんによるシリーズの最終回です。

「葉っぱビジネス」とは、つまものを栽培・出荷・販売する農業ビジネス。

今回が私の連載の最終回となりました。上勝町の取り組みは、地域活性化としてとても歴史が長く、40年近くも続いています。ではなぜこんなに長く続いているのでしょうか。それは、つねに時代の変化を読み、新たな挑戦を続けているからだと思います。

今の時代、地域づくりは打ち上げ花火のように、出ては消え、出ては消えと長続きしないところがほとんどです。どちらがいいのかは分かりませんが、やはり地に足をつけて土台をつくりあげていくことこそが、理想の地域づくり、地域活性化ではないかと思っています。

自らが現場に出て、一緒に汗をかくことで仲間との信頼が生まれる。市場のニーズを知ることで、正しい戦略を生み出すための知識を得ることができる。

地域を活性化させるポイント

古い慣習から抜け出す
「昔からやっているからやる」のは当たり前ではない。変えなければいけないことは、積極的に変えていこう。若者に押しつけるのではなく地元が変わらなければいけない

現場を知り、一緒になって汗をかく
自ら現場へ出てやらなければ、机上の空論になってしまう。地方では、机上論で言っても誰も言うことをきかない。現場で一緒になって汗をかくことが大切

自ら考える習慣をつくる
ずっと誰かがやってくれるということにどっぷり浸かってしまうと、自ら考えて行動することができなくなってしまう。与えられる環境から抜け出していかなければいけない

情報と売る仕組みをつくる
人は、やってもやっても結果が出ないと続かなくなってしまう。そのためには情報がとても大事であり、売る仕組みが必要となる。仕組みづくりに挑戦しよう

時代の変化に対応していく
時代は、どんどん変化している。変化についていけず取り残されることのないようにしていかなければいけない。そのためには、プラス思考でつねに何でも前向きにとらえていくことが必要である

時代の変化を読むには

では、どうしたら時代の変化が読めるのか。それは、いつどこにいてもアンテナを立てて、情報を得ながら現場感覚を磨くことです。何でもやってみなければ分からない時代であり、成功の方程式はないと思っています。誰でも気がつくようなことは成功する確率は低く、逆に反対されることの方が、面白くて魅力的なものだという感覚をつねに持っています ...

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