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地域活性のプロが指南

徳島県上勝町の葉っぱビジネス 売上高2億6000万円となった二度の転機とは

横石知二(いろどり 代表取締役社長)

今回から、徳島県上勝町で平均年齢70歳の町民が取り組む「葉っぱビジネス」を起点に、地域活性のヒントを探っていきます。

上勝町では青もみじや紅梅、白梅など約320種類の葉や花、山菜などを栽培・出荷・販売している。

はじめまして、徳島県上勝町(かみかつちょう)で「葉っぱビジネス」を手がけております、いろどりの横石知二です。葉っぱビジネスとは「つまもの」、つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを栽培・出荷・販売する農業ビジネスのことで、現在の生産者戸数は約200軒。平均年齢70歳の町民によって2億6000万円の売上を得ています。今回から5回にわたって、なぜ上勝町で葉っぱビジネスが成功したかについてご紹介したいと思います。

古い慣習から抜け出すために

上勝町は徳島県庁から南西方向に40キロの位置にあり、現在の人口は1616人。高齢化比率が4割を超える、四国で一番小さな町です。私は1979年に徳島市内から上勝町農業協同組合へ営農指導員として赴任しましたが、当時は町外から人を雇うことがなかったため、外部から来るはじめての人間となりました。

赴任して最も驚いたのが、町の住人が自信を失っていたことです。「こんなところにいてはダメだ」と町の悪口をいう人が多く、地域自体がマイナス思考に陥る悪循環ができていたのです。なぜこれだけ悪口が出るのだろうと考える毎日でした。しかし、よく上勝町のことを調べてみると、その原因が見えてきました。

町の産業の根幹をなすものが …

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