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東急の時限性複合施設 クリエイターと挑むアイデアの構想と実践を繰り返す場に

大橋会館

2023.08.18 OPEN/大橋会館

Massifとは「山塊」の意味。目黒区東山という場所で、異なる人や事業体が集まり、朝から晩まで時間が移り変わるなか使ってほしいと名づけられた。

東急グループは、これまで渋谷駅を中心としたとした再開発プロジェクトに加え、徒歩圏内の魅力あるまちも含めた「広域渋谷圏(GreaterSHIBUYA)」におけるまちづくりを進めてきた。そして現在、「働く」「遊ぶ」「暮らす」の融合と、その基盤となる「デジタル」「サステナブル」に取り組むことで生み出す「渋谷型都市ライフ」の実現に取り組んでいる。2023年8月18日にオープンした「大橋会館」は、東急田園都市線で渋谷から1駅の池尻大橋駅の近く、間には代官山エリアも挟んだ街歩きの人気エリアに隣接した場所に位置している。

目黒川からは1区画離れた住宅街の比較的広い道に面している。国道246号線なども近いが、車の交通量は少なく、中目黒駅からも徒歩15分程度の好立地。

大橋会館は、飲食・オフィス・ホテルなどの機能が融合した複合施設。施設それぞれに多様なクリエイターたちが集い、唯一無二のコンテンツを揃えながら同じ施設の運営者としてゆるやかなつながりを持つ。お互いに刺激しあう新たな挑戦が詰まった建物は、期間限定で活用する方針の時限型プロジェクトだ。そのため、建物は様々な制約のもとでリノベーションされている。築48年という古さや制限があることが、逆に独特の味を生み出している。

その誕生のきっかけは、東急の都開・事業戦略グループの主事 小池和希氏が多拠点居住関連事業の推進を目的に、ベンチャー企業Unitoと共同で「リレントレジデンス」というホテルレジデンスブランドを立ち上げたことに始まる。その最中に、東急が企業の研修施設だった旧・大橋会館を取得。活用を検討するなかで、ホテルレジデンスとその他の複合用途を併せ持つ、デベロッパーとして新しい事業モデルに挑戦すること、そして長期的な視点で街のにぎわいを醸成し、カルチャーシーンを牽引するような場にしたいと考え、プロジェクトがスタートした。

1階の手前には時間帯によってカフェ・ワインバー・レストランと表情を変える「Massif」が入る。日本橋のParkletなどを手がけるTerrainによるプロデュースで、環境にやさしい農法などにもこだわったコーヒーロースター「Overview Coffee」のコーヒーや国際色豊かなスタッフによる新たなスタイルの料理を提供する。奥にはさまざまなクリエイターたちが集うクリエイティブ集団「CEKAI」による多目的空間があり、展示や物販を行う。

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