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アクティベーションツール

本屋でカレーが買いたくなる

小川裕子(小川裕子デザイン)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    PACKAGE

    レトルトカレー

書店には本以外にも色々なものが売っているものです。ボールペンや手帳、文房具類を扱っているところはそれなりにある。最近はカフェと併設されており、ゆったりと過ごせる環境でもある。たまにぬいぐるみのようなものが売っている店もある。本と言っても付録がメインの本もある。ただ、読む、見るだけではないのが興味深い。

食べ物も売っている書店

先日とある小さな書店に足を運んだ。ここはごくたまにしか行かないのだが、比較的経営関連の書籍や偉い方のいい言葉などの書籍が目立つ書店だ。場所柄スーツの方が多いのであろう。

そんな店内をぐるっと回っていたところレトルトカレーの棚を発見した。私が今まで見たことのないブランドばかりで気になり足を止めた。というか、ここは何故カレーコーナーなのだろうか?形が本に近いから?棚が空いているから?日持ちがするから?本を見ているとお腹が空くのだろうか?これを見てカレー関連の書籍も売れるのだろうか?棚はランキング形式になっている。

ならば1位から順番に食べたくなるに違いない。お客さまさまをリピートさせる戦略か?そしてついでに他の書籍も買っていく?レトルトカレーは各地のカレーを扱っている。どこのもとても気になる。...

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