調味料様々で飽きのこない工夫 ミツカンとの他社コラボも FCスタイルで多店舗展開を予定
JR渋谷駅から歩いて約5分、東急百貨店本店の横にあるのが「肉野菜炒め べジ郎 渋谷総本店」。野菜炒め定食のみのワンメニューだが、昼時には入店待ちの列ができる人気店だ。「ありそうでなかった店というのが人だかりのできる理由かもしれません。成人の野菜摂取目標量350gに対して一皿400gを入れました」と語るのは運営するフードサプライの営業本部長、古町卓也氏。
同社は元来飲食店に野菜を販売する卸業。卸先の店舗がコロナ禍で休退店が相次いで行き先のなくなった野菜を流通させ、自分たちにしかできない飲食業を検討した末にたどり着いたのがこの業態だったという。サラダバーの食べ放題など特別な機会に来る店ではなく、毎日食べることが野菜の消費増に貢献すると考えた結果、野菜炒め定食の店をオープンしたという。
オモテの店舗名の入る看板は黄色地を使って目立つようにして、外壁には気取らない入りやすさを意識してコンクリートブロックを配するなどした。
昼時には、近隣のオフィスや店舗で働く同僚や仲間同士が間断なく来店し、列ができる。しかし、回転が早いので待つストレスもなく、次から次へと店に吸い込まれていく。顧客層中心は30〜40代の男性とのことだが女性客も目立つ。夕刻になると仕事帰りの女性も野菜炒めを食べていたりする。「繁華街・渋谷というロケーションからか著名人やインフルエンサーが偶然来店して...
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