販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、プロントコーポレーションが運営する「ワインの酒場。Di PUNTO(ディプント)長野駅前店」で店長を務める滝澤氏を取材。同社の「ディプントアワードグランプリ」を獲得した同店は、従業員に心地よい接客を身に付けてもらうため、どのようなことを行っているのだろうか。

ワインの酒場。
Di PUNTO(ディプント) 長野駅前店
店長
滝澤一真氏
長野県出身。2005年地元のイタリアンレストランに入社。2008年姉妹店に移動後、料理長に就任。その後、2013年よりクロスダイニングにて、飲食事業部の立ち上げに携わり「なないろキッチン」の料理長に就任。主にメニュー開発や調理に従事。2017年からはキタノプロパティにて、「ワインの酒場。Di PUNTO長野駅前店」の店長に就任し、立ち上げに携わり現在に至る。
ディプントアワードグランプリを獲得し全国36店舗の頂点に
──担当の業務やこれまでの経歴を教えてください。
元々は長野市内のイタリア料理店で調理担当として働いており、その後も温泉施設の飲食店事業部で料理長として働くなど、接客よりも調理メインでのキャリアを歩んできました。同社に入社後は店長として、従業員の教育や管理、コスト管理や営業など、店舗運営上のすべての業務を担っています。
──「Di PUNTO長野駅前店」は、ディプントアワードグランプリを獲得したと聞きました。従業員の教育において、どのようなことをしていますか。
いつも従業員に伝えているのは、店舗で働く私たちにとってはいつもと変わらない日常でも、来店されるお客さまにとってはこのお店で過ごす特別な1日である、ということです。この考えがあるのとないのでは、お客さま一人ひとりとの接し方やお声がけする内容など、従業員の行動も大きく変わります。
また、入社後早いうちから自信をつけてもらう、ということも積極的に行っています。従業員間でお客さまの情報を共有し、入ったばかりのメンバーでも、常連のお客さまとコミュニケーションを育めるようにしておきます。そうすることで顔見知りのお客さまを増やし、接客時の些細な会話にも+αができる。お客さまとのポジティブなコミュニケーションが増えると、接客にも自信を持って取り組むことができ、さらに喜んでもらえるよう...