販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は日本交通グループで「エキスパート・ドライバー・サービス(EDS)」の乗務員を務める須賀進氏。EDSは、1万名を超える同社の乗務員の中でも、ほんの一握りの乗務員だけが選抜される。EDSの乗務員として、長年業務にあたる須賀進氏に話を聞いた。

すばる交通
EDS観光乗務員
須賀 進氏
2003年にタクシー乗務員としてのキャリアをスタート、その後トップクラスのタクシー乗務員になりたいと考え、日本交通グループの同社へ入社。2013年よりエキスパート・ドライバー・サービス(EDS)の観光乗務員となる。「安全はすべてに優先」を基本に、安心で快適な観光サービスを追究している。
一握りの乗務員のみが携われるサービス
──経歴を教えてください。
2003年に乗務員として乗務を開始しました。2011年には、日本交通グループに入社し、2年後の2013年1月から、日本交通グループのエキスパート・ドライバー・サービス(EDS)の観光乗務員として、通常のタクシー乗務の他に東京観光タクシーの業務を担当しています。
──EDSとはどのようなものですか。
2011年から開始した、観光やお体が不自由な方のサポートなど、専門的な知識を生かした、よりお客さまに寄り添ったサービスです。タクシーというと通常は交通インフラの意味合いが強いですが、EDSはより付加価値の高いサービスを提供しています。
EDSの乗務員は、日本交通グループの1万名を超える乗務員の中でも、乗務員としてのスキルやお客さまへの対応など当社の基準を超えていることや、それぞれの分野における専門知識を有し、定められた検定にパスしていることなど、一定の条件をクリアした200名ほどしか認定されていない特別な資格となっています。
東京観光タクシー、キッズタクシー、サポートタクシーなどのサービスからなっており、貸切りで観光スポットを巡ったり、ご両親の代わりにお子さまの移動をサポートしたり、高齢の方や体が不自由な方のお出かけをサポートしたりと、単なる移動手段だけではないサービスの提供を行っています。
EDSは完全予約制となっており、私が所属する観光タクシーでは個々の乗務員が予約したお客さまと直接やりとりし、運行プランを決めます。そのため、通常のタクシーよりも接客の要素が強いものになっています。