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ゲームから学ぶ 人を動かす『ヒント』

ゲームプレイ「RTA」の『何でも競技化できる』魅力と可能性

杉浦 充(ADKマーケティング・ソリューションズ)

ゲームから生まれたサブカルチャーともいえる「RTA(Real Time Attack)」。ゲーム実況動画の隆盛もあり、TwitterトレンドやネットニュースでRTAの話題を見ることが増えた印象です。多くの人を惹きつけるRTAの魅力と可能性について語ります。

リングフィットアドベンチャーRTAのプレイ動画。「RTA in Japan Summer 2021」にて行われ、大きな話題を呼んだ。
※「RTA in Japan」公式Twitterアカウントより引用

『RTA』

リアルタイムアタック(Real Time Attack)の略で、ゲームのプレイスタイルの一種のこと。ゲーム内部時間ではなく、クリアまでの実時間で計測する。

私は『リングフィットアドベンチャー』のヘビーユーザーですが(『販促会議』2021年11月号)、ある時「リングフィットRTA」というワードをTwitterトレンドで見たときには衝撃を受けました。筋骨隆々とした男性が同ゲームの最速クリアの世界記録に本気で挑む⋯⋯というもので、時短を目的としてゲームプレイ(運動)をする姿は非常に面白く、食い入るように視聴しました。

Twitterでも「もはやゲームのオリンピック」「五輪より興奮した」などの声が見られ、当イベント「RTA in Japan Summer 2021」は約18万人の同時視聴者数を記録するほどの盛況ぶりでした。

ゲームクリアまでの実時間を競う

前置きが長くなりましが、「RTA」とは、Real Time Attackの略で、海外では「Speed Run」とも呼ばれます。ゲームクリアまでの実時間を競うプレイスタイルの一種であり、「タイマーさえ付ければ、どんなゲームでも競技化できる」ということが最大の魅力だと思います。

国内最大級のRTAイベント 「RTA in Japan」 は特にゲーマーから注目されており、2022年8月にオフラインイベントの実施も決定済みです。今となってはすっかり「RTA in JAPAN」の視聴者となってしまった私ですが、今回はRTAの魅力や可能性について、自分なりに書いてみたいと思います(下記参照)。

「リアルタイムであること」の可能性

リアルタイムが生む競技性、それが多くの人を惹きつける理由です。実際に多くの人が参加する「RTA in Japan」には企業からの協賛もあり、レッドブルや日清食品(カップヌードル)といった「時短」に関連した企業が...

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