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ECを「メディア化」するコンテンツ編集術

メディアコマースでもタイトルに『固有性』が必要

向田 裕

大手通販モールがネット通販需要を席巻する中で、中小規模の通販サイトは、個性あるサイト(売り場)づくりに取り組まないと埋もれてしまう。その中で注目されているのが「メディアコマース」だ。一過性の施策ではない、将来に向けて事業を安定させるための一手を本連載では考えていく。

サイトの閲覧者がその記事を読むかどうか?それを判断するのは、まず“タイトル”でしょう。「検索」によって個別の商品を探しているユーザーは別として、“メディアコマース”では、ふらふらと訪問して来た人に「この記事、読んでみない?」と誘いかけるわけなので、タイトルの役割は重要です。

とかくネットの文章は簡潔さを求められがちです。確かに膨大な情報の中から、興味のありそうな話題を“探す”ように読むネット環境では、長々と書かれた文章を避ける傾向があると考えるのでしょう。

でも、前回ボディコピーの稿でも触れた通り、商品コピーは情報の“固有性”を盛り込まないと読み過ごされてしまいます。それはタイトルにも同じことが言えます。

広告の世界では“キャッチフレーズ”とか“ヘッドライン”という言葉が一般的ですが、メディアコマースのように商品コピーを“記事化”する手法においては、形式やつくり方も記事の「タイトル」にならった方が良いと思います。より、本文と“一体化”させて訴求するイメージです。

タイトルはボディコピーへの誘い

まずは“文字量”についてです。媒体のレイアウト事情にもよりますが、タイトルは最大15文字×2行(30字)くらいの設定が適当でしょう(もちろん、絶対!ではありません)。長すぎないか?と思われる向きがあるかもしれませんが、例えば、

UV除菌付き「超音波式加湿器」
(14文字)

これでは、他機種との違いが解らないため、「よくある加湿器と同じだな」と思われてしまいます。1行ほどの文字数では自己紹介で名前を名乗ることくらいしかできませんが、文字数を倍に増やせば、

除菌ミストで清潔加湿。
“空焚き防止”でつけっぱなしもOK!

(29文字)

と、“個性”も表現できて、より興味を持ってもらえるでしょう。また後半部分を、〜〜空焚き防止はどんな時に便利?と疑問形にすれば、読者は“答え”を探すために本文を読み始めるかもしれません。

タイトルの役割は本文への“橋渡し”です。文字数を増やしたからといって商品のすべてを詰め込もうとするのではなく、この先(本文)に“何か”気になる情報がありそうだ!と思わせる表現を工夫します。そのためにも、ある程度のボリュームは必要です。

次に「内容」についてですが、商品タイトルで心がけるべきは抽象的な表現を避けることです。こんなタイトルはどうでしょう?

新登場!強力「揉み玉」が、全身の凝りを和らげるマッサージ機
(29文字)

新製品のようですが、強力の中身が解りません。揉み玉の搭載数なのか、パワーなのか、形状なのか?そこを具体的に書くべきです。短いフレーズでまとめようとすると、つい、強力とか画期的とか...

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