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小売担当者は、これ聞いておこう

ユーザーファーストに考えると地域集客は実現できる

松本嘉津美(フェズ)・三浦一志(フェズ)

本連載では、小売が実際にデータやデジタル技術を主体的に活用するための手法を紹介していく。今回は、Googleマイビジネスについて触れる。

店舗ビジネスを営む方にとって地域集客は大事な戦略のひとつであるが、それを実現する手段のひとつとしてGoogleマイビジネス(以下、GMB)が注目を集めている。GMBとは、Google検索エンジンやGoogleマップ上へ自社の店舗情報を表示させる無料ツールである(図1)

図1 Googleの検索結果
無料で掲載でき、Google検索で表示される。店舗ビジネスの集客において重要な手段のひとつになっている。

前回の記事では、新型コロナウイルスの影響でプッシュ型のプロモーションが打ちにくい今こそ、プル型であるGMBを民間企業・地方自治体共に活用するべきであると説いた。今回は、より具体的なGMBの活用方法をご紹介したい。

このGMB、多くの登録店舗がある中で自社の店舗をより多くのユーザーに見てもらうためには、検索結果のランキングを少しでも良くするための工夫(MEO対策)が必要だ。Googleヘルプページ(以下、ヘルプ)によると、GMBの検索結果ランキングが決定されるポイントは主に関連性・距離・知名度の3つであり、これら3つのポイントを意識してGMBを活用することでGoogleからの評価を得やすくなる。

当社では約1万拠点のGMBを管理・運用しており、上記3つのポイントを中心に独自調査を行った結果、一定の法則があることが分かってきた。今回はそのうちのいくつかを抜粋して紹介する。

Google検索結果の違い

「居酒屋」と「居酒屋 神田(エリア名)」それぞれの検索キーワードから、ユーザーはどんな情報を探しているのだろうか。実際の検索結果は、「居酒屋」といった業態を指定した単一ワードでの検索の場合、検索者からの距離が近い店舗が優先して表示される傾向にある。一方で「居酒屋 神田(エリア名)」の検索の場合は、検索者からのお店の距離に関係なく口コミ数の多い店舗が検索結果の上位に表示される傾向が分かってきた。

このことからGoogleの想定しているユーザー心理を読み解くと...

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