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ECを「メディア化」するコンテンツ編集術

ECのトップページを「目次化」して売り場を印象づける

向田 裕

大手通販モールがネット通販需要を席巻する中で、中小規模の通販サイトは、個性あるサイト(売り場)づくりに取り組まないと埋もれてしまう。その中で注目されているのが「メディアコマース」だ。一過性の施策ではない、将来に向けて事業を安定させるための一手を本連載では考えていく。

ECサイトをメディア化するための第一歩として、今回は“コンテンツ”の話です。いま、メディアコマースの主流といえば、ECサイトの中に“読み物コンテンツ”を混在させて運用するパターンです。

現状、多くのECサイトのトップページには、ヘッダー(サイトの題号)や商品カテゴリー別のナビゲーションとともに、「商品特集」や「割引キャンペーン」のバナーなどがレイアウトされていると思います。それなりに賑やかな雰囲気になっているかもしれませんが、情報の内容や更新頻度によっては“マンネリ”に陥り、せっかくサイトに訪れても、「いつも見せられるのは決まった商品や店の宣伝ばかり!」といった印象になりがち。それを避けるため、訪問客を飽きさせないような「読み物」を盛り込もうというわけです。

例えば調理グッズを扱うサイトなら「お洒落なキッチン収納術!」とか「休日おすすめ家族レシピ!」など、販売商品の説明だけでなく、扱う商品ジャンルに関連する情報(トレンド、うんちく、ライフスタイルなど⋯)を記事の形にして掲載するのです。商品を探すだけでなく「読む」楽しさを備えて、次回からは店(サイト)に直接訪問してもらう狙いです。

紙の雑誌に学ぶ“コンテンツ”

そもそも“コンテンツ”とは何か?媒体や業種によって様々な性質のものを指しますが、とくにITの世界では非常に広義で使われる場合が多いので少し整理してみましょう。

「コンテンツ」を辞書で調べると、直訳は「内容」とか「中身」というわけで、とても抽象的です。様々な言葉の意味を分かりやすく解説するサイトとしてお馴染みの『とはサーチ』には、次のようにあります。


コンテンツとは、真に価値のある、または目的とされる中身のこと。具体的には、映画や音楽・ゲーム・コミック・小説など、「文字・音声・映像を使って表現される創作物」のことを意味します。パソコンやスマートフォン、IT技術の発展によって登場した言葉で、情報のデジタル化により「装置としてのアプリケーション」や「箱としてのメディア」と「真に価値のある中身」を区別するため、生み出された用語だと言えます。


とても分かりやすい説明ですね。

例えば、Yahoo!などのポータルサイトは、それ自体が「箱としてのメディア」と言えるでしょう。そしてトップページ上にあるニュースや天気予報、交通情報、ゲーム⋯など生活インフラ的なメニューは、これらも広義としての“コンテンツ”に違いありませんが、「装置としてのアプリケーション」に近い働きを負っているものだと思います。

では、「真に価値のある中身、または目的とされる中身」とはどんなコンテンツか?これについても前回同様、“雑誌”に学ぶ部分が多いと思います...

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