財布の中のポイントカードを整理するアプリが、飲食・小売店と顧客をつなぐツールに発展。多忙な店舗でも常連客を増やせるよう、IT活用を可能にした。

店側では来店頻度や注文した料理を管理。顧客の「常連化」を目指す
22世紀に残るサービスをつくる」ことを目指す22Inc.(ニーニーインク)は2012年の創業のスタートアップで、180万以上のユーザーを誇るデジタルスタンプカードアプリ「Stamps(スタンプス)」を展開している。
「Stamps」はスマートフォン1台で、たくさんの店舗のスタンプカードを保有できるアプリだ。22Inc.の網永穣社長は「消費者のお財布はカードであふれかえっていることが多い。それを解決するために、この事業を始めました」と話す。
しかし、アプリを提供して事業を続けるうちに、カードを発行する店舗の事情が目に入ってきた。スタンプカードのデジタル化は、店舗側にとっては必須ではない。店舗の真のニーズは、顧客のリピート率のアップや客単価の上昇にあるためだ。
そこで、アプリを接点に...
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