サウナは、一過性のブームというより、文化・慣習になりつつある。大塚製薬「ポカリスエット イオンウォーター」はここ数年、各施設への導入が加速。その推進剤となっている企画の道のりを取材した。
BOOST JAPAN!──サウナで日本を元気に──
IDEA
各サウナ施設、サウナメディアとのコラボレーション
FEASIBILITY
足しげくサウナ通い関係者とのつながりを構築
REALITY
サウナブームの背景に自分を「ととのえたい」インサイトがあった
「BOOST JAPAN!──サウナで日本を元気に──」は、大塚製薬が2018年から実施しているキャンペーンだ。〈「オトナの汗」をサポートする〉と掲げるブランドとして、「ポカリスエット イオンウォーター」が、起業家、経営者、そして日本の若いビジネスパーソンの間で、仕事によい影響があるとして利用されているサウナとコラボレーション。サウナファン層へアプローチした上で、「サウナで働き方改革」を目的とした応援プロジェクトをスタートした。その過程で、「イオンウォーター」導入施設を拡大していく。
取材回答者:大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部製品部ポカリスエットプロダクトマーケティングマネージャー原康太郎氏、同ポカリスエットアシスタントプロダクトマーケティングマネージャー近藤颯氏、ADKマーケティング・ソリューションズ エクスペリエンス・デザインセンター EXクリエイティブユニット クリエイティブディレクター佐川史彦氏、同コミュニケーションデザイナー宮本浩志氏
──現在までの成果について教えてください
開始当初、「イオンウォーター」の導入施設は日本全国で61施設でした。いまその数は1074に上ります(3月11日時点)。数値としての「サウナといえば、イオンウォーター」という想起率も高まってきました。
──どのように着想したのですか
あるとき、米ツイッターのジャック・ドーシーCEOをはじめとした世界のトップ経営者たちが、生産性向上のためにサウナを取り入れていること、日本の若いビジネスパーソンが運動やヨガに加え、温浴施設の利用が増加していることを知りました。調べると、背景には働き方改革の流れもあって、「変化する労働環境でいかに生産性を高められるか」という難題に立ち向かう、「人々の悩み」が存在していました …