販売・接客の現場で活躍する、35歳以下のキーパーソンたちに迫る本企画。これからの時代を担う彼ら・彼女らは、いまどんな思いを抱いて仕事に向き合っているのか。今回は鳥貴族 池袋南口店の店長、竹田竣祐さん(27歳)だ。
大学1年生から鳥貴族で「バイト漬け」
鳥貴族(大阪市)は、2019年10月末時点で関東・東海・関西地域に659店舗を展開する居酒屋チェーンだ。全品298円(税抜)均一という手頃な価格帯で、主に20歳代~30歳代に人気を博している。
竹田竣祐さん(27歳)は、鳥貴族の「池袋南口店」の店長だ。大学1年生だった2012年5月、「鳥貴族 渋谷井の頭通り店」にアルバイトとして入社した。
「東京の大学へ入学したのを機に始めました。するとアルバイトが楽しくなってしまって。大学ではサークルには入らず、バイト漬けの毎日を送っていました。しかし、お恥ずかしながらバイトに熱中したあまり、学業をおろそかにしてしまい…」と苦笑する。
その後、卒業に必要な単位を取るのに余裕ができたこともあって、就職活動に力を注いだ。当時は、自分が楽しさを見出している接客業を中心に見てまわり、なかでも興味のあったブライダルの道を志すことに。
鳥貴族のバイトは一旦やめ、ブライダル業で約半年間、バイトを経験した。ブライダルでの主役はあくまで新郎新婦。そこでの仕事は、式の成功を陰から支えることだった。
「結婚式という二つと同じもののない場に立ち会える喜びはあります。一方、新郎新婦やゲストという主役と、裏方である我々スタッフの間に明確な線を感じてもいました」 …
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