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経営トップ 販促発想の着眼点

日本の美を体感する空間づくり リブランディング軸に売上増

パークホテル東京

ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。

「パークホテル東京」総支配人
鈴木隆行(すずき・たかゆき)氏

ニューヨーク国際バーテンダースクール卒業後、日本国内外のホテルやバーでカクテルの真髄を学ぶ。那須にあるデザインホテルズ 二期倶楽部のメインバーのオープニングを一任され6年間勤務。2003年4月より芝パークホテルバーフィフティーンの店長に就任。同年9月、「パークホテル東京」のメインバーを立ち上げる。芝パークホテルにてバーテンダースクールを主宰。世界各国でのカクテルセミナーにてジャパニーズ・バーテンディングの普及にも努めている。2014年に「パークホテル東京」副総支配人、2018年に同総支配人に就任。

宿泊客のおよそ8割が国外客 特に欧米人から人気

ホテル「パークホテル東京」(運営=芝パークホテル)は、「アート」を中核に据えたリブランディングに取り組み、成果を収めている。売り上げは2010年から右肩上がりが継続。もともと国外客の利用が多いホテルだったが、現在は宿泊客のおよそ8割を占める。団体ではなく個人旅行者が多く、特に欧米からの旅行者に人気がある。

「パークホテル東京」の鈴木隆行総支配人は「売り上げや宿泊客が増えた背景には、ホテルを巡る環境の変化などがあります。施策としては、2020年東京オリンピックが決まる前の2012年からリブランディングの新コンセプトにもとづいた情報発信を行ってきました」と語る。

「パークホテル東京」は、2003年9月、複合施設「汐留シオサイト」の汐留メディアタワー上層階部分(25階~34階)に開業した。

ホテル内の中央部には、10層吹き抜けの巨大なアトリウムがあり、その空間を取り囲むように、各階の客室が並ぶ。総客室数は270室。

「パークホテル東京」がリブランディングに取り組んだのは、2008年のリーマンショックや、2011年の震災の影響で利用客が落ち込んだことがきっかけとなった。

「当時はホテル業界全体が厳しいときで、当ホテルも客室稼働率が3割ぐらいの日が続いたこともありました。価格競争を行いながら宿泊客の増加を目指すホテルも多く、そうした業界の状況に危機感を覚えました。当ホテルとしても従来の考え方にとらわれない新たなブランディングが必要だと考え、部署を横断するプロジェクトチームを作り、リブランディングに取り組みました」

プロジェクトチームで検討を重ね、リブランディングのための新たなコンセプトを...

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