2015年の注目トピックやヒット現象、プロモーションの傾向、特徴的な集客事例などから、これからの販促アイデアに役立つエッセンスを抽出。ここでは「注文までの最短距離」をキーワードに2015年の販促を振り返る。
ホットペッパービューティーが展開した交通広告。消費者の心理や買い物環境に寄り添ったキャッチフレーズで目を引いた。
比較検討のプロセスを省く
「その衝動にポチッとネット予約。」このキャッチフレーズは、ヘアサロンなどの検索・予約ができる「ホットペッパービューティー」がキャンペーンで打ち出したもの。「髪を切りたい」「ネイルしたい」そう思い立ったら、予約ボタンをポチッ。来店直前の予約も可能だという。
衝動から注文までの距離。これは販促担当者が、今一度見直しておきたいポイントである。スキマ時間にネット注文し、即日自宅に届けてもらうような環境に、消費者が慣れつつあるからだ。購買意欲がわいたときに、素早く注文や決済ができるならば、「今すぐ買えるし最安値でなくてもいいか」「注文が楽ならまたここ買おう」という心理も働きやすい。
米アマゾンは、「ダッシュボタン」という小さなデバイスを開発し話題を呼んだ。ボタンが一つ付いており、トイレットペーパーや洗剤など定期的に補充が必要な特定の日用品を、ボタンを押すことで簡単に注文できる …
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