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AI TOPICS

未来を創造するクリエイティブ×AIの可能性

志村和広(電通 Future Creative Center)

クリエイターのアイデアとAIがかけ合わさることで、より良い未来づくりに繋がるかもしれない。電通Future Creative Centerの志村和広さんが可能性を模索する。

AIプロジェクトは進化と成長を続けていくものである

先日、私が取り組んでいる「Voice Watch」(トヨタ・モビリティ基金)というプロジェクトが、2023年度グッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。

トヨタ・モビリティ基金の「Voice Watch」。

Voice Watchは、視覚障害者ための"リアルタイムスポーツ実況生成AI"です。スポーツ観戦の現場では、視覚障害の方々は、試合の状況がわからず、その熱狂から取り残されてしまいがちです。その課題から、試合の情報やデータを活用して、リアルタイムで実況を生成してくれるAIを開発しました。2023年にはNY ADC賞のAI部門でグランプリを受賞したり、『news23』(TBS)で特集が組まれたりしたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

前回までは広告の仕事との共通点をご紹介しましたが、今回はこの事例をもとに、AIの仕事と広告の仕事とでちょっと異なる点もご紹介したいと思います。AIの仕事は、進化と成長を続けます。通常の広告の仕事だと、ローンチ後は、数日、長くて数カ月で手が離れます。しかしAIを用いたプロジェクトでは、ローンチは終わりではなくスタートなのです。Voic eWatchは2022年10月に発表しましたが、現在もプロジェクトは継続中です。2023年に新たに「推し実況」という機能を実装しました。

2023年7月に開催された「世界水泳選手権2023福岡大会」でも「Voice Wacth」が採用された。海外から来た来場者に、応援する“推しの選手”の実況を自国の言語(現在は英語のみ)で聴ける仕組みを提供。

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