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DIRECTOR'S WORKS

計算された設定で囲い込み、笑いを生み出す「スレンダーな1日」篇の制作の裏側

あのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、元衆議院議員・杉村太蔵が出演する「スレンダートーン/スレンダーな1日」篇について聞く。

演出コンテ

オフィス街をさっそうと歩いて出社し、夜は外国人美女と都会のデートを楽しむ。リア充なオフィスライフを楽しむイケメン会社員の杉村太蔵さんだが、着用しているスーツは胸下でバッサリ切られ、お腹が丸出し。そのお腹には巻くだけで腹筋を鍛えるショップジャパンの「スレンダートーン」が常に着用されており、何ともシュールな画に笑いがこみあげる。

監督の森ガキ侑大さんが依頼を受けた時点で、CMキャラクターとして杉村さんが出演すること、お腹を出すアイデアは決まっていた。同社はワンダーコアも販売するが、やや高価格帯のスレンダートーンは、ワンダーコアとはクリエイティブを差別化したい意向があることも伝えられた。

森ガキさんはこの意向を受け、「通販風な見え方にせず、ハイファッション風なトーンで見せること」「リア充なシーンとお腹を見せるシーンを何度も行き来し、ツッコミどころを作ること」を考えたという。「杉村さんは演技の専門家ではありません。そこであくまで自然体でリア充な一日を送っていただき、それが面白く見える設定でその演技を囲うという方法にしました」。杉村さんがリア充な毎日を真剣に演じるほどに ...

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