ルミネ/企業広告「LUMINE CHRISTMAS 2024」OOH、ポスター、Web動画、新聞
「Borderless KAWAII」というルミネさんのシーズンテーマや、融合や未来感というキーワード、そしてLE SSERAFIMという存在があったので、そこをどうクリスマスというキャンペーンに結び付けるかという課題でした。
UP TO WORKS
NA: 遠く フランスから来た私にとって
この小林市は
不思議なことだらけだ
これほど広大な森林を持ちながら
名前は“小”林市…
この町では 蛇口から
天然水が出るのだ
なのに ペットボトルの水も
売っている
日本一の星の下になぜか
プラネタリウムまで…
星好きすぎだろッ!
なぜか キャビアの採れるチョウザメを
しこたま養殖しているが
身は身で おいピーのである
この町は 人の心も美しい
いつしか私も住みついて何年も
経ってしまった
婆: 久しぶりねぇ~
仏: 私もなんとかかんとか暮らしていましたよ
婆: もうここに住んで何年になるかねぇ?
仏: そんなことは覚えてないですよ~
NA: ところで 気付いたものだろうか
私がここまで
西諸弁で喋っていたことに
NA: 遠えも遠え フランスから 来っしもた おいにゃあ
小林ちゅうとこは
じょじょなとこじゃっち おや思たっどん
おぜよな 木が 生えちょったっどん
“ 小” 林市じゃ 引っきょわんど
こん町ゃー どけ行ってん じょじょんなうんめ
水(みっ)が出っくっとに ひったまがいが
じゃっどん ないごてか ペットボトルん 水(みっ)が
売っちょいげながよ
おっぜご 星(ほひ)が 見ゆったっどん ないごてか
プラネタリウムずいあっど
どひこ 星(ほひ)が
好っじゃったろかいよ んだもしたん
キャビアを 採ろち思っせぇ へげないおを
おてっき やしのうちょっごたっどん
食っみやん 身も うんめど
こん町んしゃ~ 気持っが良かし ばっかいじゃっど
おいもこけ どひこ 居っとか け忘れっしもたどん
おてちたがよ
婆: めずらしが~
仏: おや よいなこ いきちょったがよ
婆: 何年にないけねぇ
仏: そいなたしたん
NA: じゃっどん 気が ちぃちょったじゃろかい
おいが ここずい
西諸弁で 喋っちょったとに
Webムービー105秒(本篇90秒+解説15秒)とにかくプレッシャーがハンパなかった地元の仕事。西諸弁の言葉選びから、撮影、収録まで、市役所のみなさんと制作スタッフがひとつのチームになって取り組みました。最後まで、どうすればこのムービーを見てもらえるか?を考え抜き、「誰もが2度見る」というリリースのショルダーは、公開直前に生まれたものです。今思えば、相当な諸刃の剣。正直ゾッとします。無事話題になってくれて、とりあえず安心して里帰り出来そうです。
(電通 CDC コミュニケーション・プランナー 越智一仁)
セリフまわりが大変でした。標準語字幕、西諸弁ナレ、そしてアドオンの西諸弁字幕。役割が違う三者を、読み応えを譲らずに、ネタバレしない意味と発音の絶妙な距離感で構成せねばなりません。特に腐心したのが、「おいピー」というパンチライン。このムービー最大の見どころであることは言うまでもありませんが、この言葉がなければここまで話題にはならなかったと思うと、冷や汗が止まりませんよ。
(電通九州 CMプランナー 村田俊平)