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DIRECTOR'S WORKS

ディレクターに聞く「スマート節分」CM演出の舞台裏

大野大樹

あの話題のCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。節分をテーマに、豆まきをかつてなくスマートに描いて話題を呼んだオンラインCM「スマート節分」の演出意図を、大野大樹監督に聞く。

01 ソイジョイ・ソイカラ「スマート節分」篇 絵コンテ

鬼をカッコよくするほど面白くなる

豆まきを始めようとする家族の前に突如現れたのは、ハリウッド俳優のようなスタイリッシュな赤鬼と青鬼。映画『マトリックス』さながら、鬼たちは華麗なアクションで子どもたちの豆をよけていく――。「元々『今年の鬼はスマートだ』というタグラインがあり、そこに向けて自由に企画を考えてほしいというお話でした」とこのCMを演出した大野大樹さんは話す。商品は大豆製品のソイジョイ、ソイカラ。ビジネスパーソンに向け「健康」で「スマート」なイメージを訴求する目的だった。

「節分」を分解してみると、家で行う/鬼役がいる/豆を投げる/家族イベントである…などの要素が見つかる。こうした“ふつうの節分”の要素を押さえることで共感を生み、同時にギャップを作って話題性を生もうと考えた。大野さんが話題性を生むために、仕込んだ演出のポイントは次の4点。(1)“ふつうの節分”をイジる(2)セクシーな要素をふんだんに入れる(3)「壁ドン」など話題になるシーンを作る(4)「かっこよすぎる」と言われるくらいのオーバークオリティを狙う。

撮影で一番こだわったのは、アクションシーンのクオリティだ。「世の中の人は、ハリウッド映画のアクションシーンで目が肥えています。ハリウッド映画ほど予算はかけられなくても …

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