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私の広告観

美しいばかりの広告手法に偏らず 納得させることが重要―美容家・佐伯チズ

佐伯チズ(美容家)

美容家・佐伯チズ氏は、50年以上にわたる美容人生の中で、多くの女性の肌と実際に向き合い、試行錯誤の結果編みだした独自のお手入れ法で、悩める女性たちの肌を救ってきた。73歳を過ぎた今でも現役を貫き、“美容のカリスマ”として世界中にファンを広げている。

顔は人生の看板
外見も内面も磨くのが美容家

ハリのあるよく響く声と、明るく溌剌とした表情でユーモアを交えながらも、情熱的に語りかけるその人・佐伯チズ氏は1943年生まれの人気美容家。73歳の今もお客さまに対して直接施術を行い、テレビや雑誌、講演会などを通じて美容家・生活アドバイザーとしても活躍している。佐伯氏の名を一躍有名にしたのは、わずか3分間で美肌を実現させるスキンケア法「ローションパック」だ。安価で簡単に実践できるのに、数々の効果があるとして、彼女の代名詞になった。

正しい肌理論と実践に裏付けされた美容法に加えて、彼女が歩んできた人生からかいま見えるライフスタイル理論は、女性の心を鷲づかみにすると定評がある。佐伯氏が定年退職後に開業したエステテックサロン「サロンドールマ・ボーテ」には、多くの顧客が訪れている。

「お顔というのは、心の証明であり健康のカルテ。その方自身の人生が表れている。なので、私たち美容家の仕事というのは、高い化粧品やメイクアップ商品を使い、見た目をきれいにするなどといった表面的なことではなく、外見と内面の両面からきれいにすることで人生をより素敵なものに磨いていくことをサポートするものなのです」と佐伯氏。

そうした理論が詰まった「佐伯式スキンケア」を実践する前に一番大切なことは、「目的意識をもって生活し、『きれいのルール』を守ること」なのだという。

佐伯式の説く「きれいのルール」とは、毎日食事をバランスよく食べて体の内から栄養を与えることや、五感をフルに働かせて自身を活性化させること、シンメトリーに体をバランスよく使うことを意識すること、そして「途中で諦めずに継続すること」などだ。

佐伯チズ(さえき・ちず)
美容家(美肌顔師)、成安造形大学客員教授、生活アドバイザー(衣食住)、カウンセラー、エッセイスト、映画コメンテーター。フランス化粧品メーカーを定年退職後、エステティックサロン「サロンドール マ・ボーテ」を主宰(2003~現在)。佐伯式美肌塾「チャモロジースクール」(2004~2012)で佐伯式美容理論とハンドテクニックを伝授した全国の弟子たちが活動中。

自立した女性を目指し化粧品業界に就職

佐伯氏が世界に知られる美容家として人生をスタートさせる背景には、その生い立ちが関係している。

第二次世界大戦中の1943年に旧満州に生まれ育ち、終戦後に父の実家である大分へ。そこから …

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