キヤノンが主催する新人写真家の登竜門「写真新世紀」。創設25周年を機に今年度は静止画に加えて、動画も公募対象となった。グランプリはアーティストの迫鉄平さんの「Made of Stone」が受賞。動画作品が選出されたのは初となった。
映画や音楽、アイドルといった社会に存在するモチーフと、写真やCG、シルクスクリーン、映像などのメディアを掛け合わせ、斬新な表現を追求する迫さん。元々は京都精華大学で既存の写真を引用したペインティングやシルクスクリーン版画を制作していたが、2012年に中古のフィルムカメラを購入し、ストリートスナップを始めた頃から転機を迎える。撮影を続ける中で、スナップ写真、特に人物の「自然さ」を捉えることがとても難しいこと、結局その被写体が何であろうとも、撮影者本人が見たいようにしかものを見ない、撮れないということに気づいた。そしてその「自然さ」を、映像を使うことによって捉えようと ...