さまざまな色や質、匂いなど物質感の感じられる紙を生地のように編み込んで作品をつくる鈴木葉音野さん。グラフィックでもテキスタイルでもない。その中間の表現の可能性を探求している。
今までに見たことのないビジュアル
紙には、情報を載せるメディアの一面と、厚み・色・質・匂いなど物質性の一面がある。グラフィックとテキスタイルの間に何か新しい表現の可能性があるのではないか。鈴木さんはそう仮説を立て、東京藝術大学大学院の卒業・修了制作で紙を編む「PAPER/FABRIC」を発表したのが1年前。色紙(トーナルカラー)やセロハン、藁半紙、経年劣化した紙など多種多様の紙を切り取り …
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