IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

2015年注目のクリエイティブチーム(PR企画)

顧客にも社員にも、「価値ある仕事」を追求する

FICC

2004年に誕生し、今年で12年目を迎えるFICC。ストラテジー、クリエイティブ、データ分析を強みとして顧客の課題解決を行うデジタルエージェンシーだ。同社には、社員一人ひとりの能力を高める、ここでしか経験できないフィールドやトレーニングプログラムがある。

01 FICC代表取締役 荻野英希さん。
社長業にとどまらず、自身もプレイヤーとして、顧客やユーザーへのさらなる価値提供の追求を行っている。また、教育者としても、日々、現場スタッフにノウハウやスキルを積極的に共有している。

伸びる人材は共通して、
答えより解決法を求める

FICCを率いる荻野英希さんはデザイナー出身。20代にはファッションブランドの広告やWebサイトを手がけていた。

「世界的ブランドのWebデザインを担当した際に、当時珍しかったFlashを用い、高い評価をいただきました。しかし、大手代理店の担当者より、“ただ、かっこいいものを作っているだけ”と言われてしまったんです。その悔しさから、“自分が関わることで大きな価値を提供する”“ブランド・売り上げに貢献する”仕事を目指し、ブランドマーケティングの本を読み漁りました。また、一流のマーケティングディレクターや海外の広告代理店グループとのつながりも持ち、幅広い知識を得ていきました」。

その時の経験もあり、FICCでは社員に深い専門知識を持った上で、視野を広く持つことを推奨。顧客の解決すべき問題を定義し、ソリューションを提供するために必要な、マーケティング、クリエイティブ、ビジネススキルなどを身に付けるトレーニングプログラムを全社員へ提供している。

具体的には、S-OJT(ストラクチャード・オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と呼ばれる方法で、新入社員が習得すべきフレームワークやスキルをマスターした自社社員が講師を担当。新入社員に対してトレーニングを実施していく。場合によっては、トレーニングの一環として実際の業務に参加させることもある。結果、入社2~3カ月で顧客へ企画提案できるだけのスキルが身に付くのだ。

「業界ではテクニカルな部分が重視されますが、そこには流行り廃りがあり価値がなくなる恐れがあります。その点、FICCではデジタル分野で軽視されがちなマーケティングの本質的・根本的な部分を重点的に学ぶので、社会から求められるスキルが変わっても自身の価値を提供し続けられます。また、もうひとつ大事なのが自分で考える力です。社員から仕事の課題に対するのアドバイスを求められたら、共に考え、最終的には自分で考える能力を身に付けたプロフェッショナルへと成長させます」。

同時に、全社員が共通の考え方・フレームワークを把握することで、特定の業務が属人化する事態を避ける狙いもある。結果として、FICCでは誰が担当しても一定水準のアウトプットを担保できるのだ。

02 幅広い分野に興味を持つ社員が多く、勉強会も頻繁に行われる。

顧客に価値を提供でき、
社員が成長する仕事のみを担う。

同社の仕事はすべてが直接取引。それも、顧客に価値を提供できた上で、社員の成長にもつながる仕事か、チェックシートを用いた上で、積極的に引き受けている。直接取引にこだわるのは、貢献機会・成長機会を最大限生かすためだ。

教育制度によって社員同士に共通言語があり、職種に関係なく全メンバーがプロジェクトの全体像を把握し、例えばソーシャルメディアを活用した消費者インサイトの発見から、ストラテジーの策定、クリエイティブの効果テスト、ソリューション展開まで携わる。「こうした点は、他社と比べ私たちが秀でている部分。他にはないものを提供することで、FICCは“新しい価値の創造”を実現していきます」。

クリエイティブの力で
消費者へ価値提供していく。

03 「クレアラシル×カゲロウプロジェクト」

04 シュウ ウエムラ 表参道ヒルズ本店「shu CLOCK」

最近では売り上げに貢献すると共に、ユーザーにも喜ばれ、楽しんでもらえるプロモーションを多数手がけている。例えば、ニキビケアブランド「クレアラシル」の仕事では、若年層から人気を集める「カゲロウプロジェクト」の登場人物が、同ブランドのイメージキャラクターに就任する記者発表会を開催。発表会をニコニコ動画で放送し、発表会後に就任キャラクターが同商品サイトをジャックするといった、若者が友達へシェアしたくなる仕掛けを施した。

「シュウ ウエムラ」の本店リニューアルでは、店頭ウィンドウにサイネージによるデジタル時計のシステムを構築した。また期間限定で、必ずプレゼントが当たるスロットゲームもサイネージで展開。通行人が気軽に参加できるインタラクティブなコンテンツで、店舗への集客に貢献した。

他にも、スパークリングワインブランド「カフェ・ド・ パリ」のプロモーションでは、イベント企画や特設ブースの制作を担当。同ブース内で乾杯をするとプロジェクションマッピングが作動し、楽しい時間を盛り上げると共にその時の写真・動画・商品をプレゼントする施策で、SNS上の拡散とトライアルの獲得を達成した。

「クライアントに利益があることは当然として、ユーザーにも利益がある施策を通して、クライアントやブランド、ひいては日本の成長に影響を及ぼしていきたい。“デジタル”の分野は急激なスピードで拡大を続けており、決してマスターはできない分野。その分、新たなことが次々に生まれる未来に向かって、学び続けることもできる。さらなる価値提供を施すために、FICCはこれからもこの分野を追求し続けていきます」。

05 リプトン イエローラベル「おうちリッチ」キャンペーン

06 カフェ・ド・パリ「Girls! Cheers! Fantasy!」

07 キリン 淡麗プラチナダブル
「プリン体ゼロ×糖質ゼロで本当にうまいのか!? うまさ検証」キャンペーン

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