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C-1グランプリ

C-1グランプリ100回記念特別企画 対決!読者vsTCC

C-1グランプリ100回記念特別企画「対決!読者vsTCC」が開催され、ニコニコ生放送で中継されました。5つのお題に寄せられたコピーの中から出題者が選んだ読者コピー1本と、TCC会員のコピーがガチンコ対決。視聴者投票にて勝敗が決定しました(作者は伏せてコピーに投票)。当日は、コメンテーターに佐々木宏さん、福里真一さん、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん、MCに中島信也さんが登場。さらにサプライズで仲畑貴志TCC会長が!大いに盛り上がりました。果たしてTCC会員は読者に勝てたのか…?!バトルの結果を一挙にご報告いたします!

https://www.youtube.com/watch?v=dG2OkWHRanEで、
イベントの模様をご覧いただけます。

※誌面のコメンテーターのコメントは、勝敗が決まる前のものです。

お題 油あげ
出題者:谷山雅計

子どもの嫌いな食材、うまく隠しませんか。

TCC代表 山﨑博司さん

コピーについて:刻んだり、包んだり、様々な用途で使える油あげ。どんな視点で語れば新しく見えるかなと考えていたとき、離乳食を嫌がる息子を見てふと思いました。苦手な野菜が見えなければ、口にしてくれるんじゃないかと。包む行為は、隠す行為にもなる。店頭にコピーが置かれたときに、お母さん達が手を伸ばしたくなるように書きました。

参戦して:先鋒として勝つことができてよかったです。というより、ホッとしました(笑)。今回のように、コピーの善し悪しをダイレクトに判断される経験はなかなかないので勉強になりました。舞台裏でのTCCチームの一体感、楽しかったです。(山﨑)

飲み屋で頼むと、必ず誰かが「いいねえ」って言う。

読者代表 石神慎吾さん

ぼくはやはり食べもののコピーとしては、できれば「おいしそうである」という点から外れない方がベターでは…という思いがあります。選んだ1本は「脇役だが主役も張れる」的立ち位置である「油あげ」の大人っぽい美味を見事に伝えてくれている。とてもそそられる、好きなコピーです。(谷山)

コピーについて:お酒をまったく飲まない20代の女子に、この気持ちをわかってもらえるか聞いてみました。意外と、「わかる」と言ってくれたので安心しました。

参戦して:当日の対決をニコ生で見ましたが、惨敗でしたね。コメンテーターの皆さんのコメントも、画面に流れる視聴者のコメントもとても厳しかった。ですが、谷山さんが選んでくださったので、わたしは元気です!!(石神)

コメンテーター談:佐々木「“飲み屋で~”は個人的には共感するんですけど…。“子どもの~”のほうが、お母さんが食材で使うときにぐっとくるだろうなと思いました。すごくいいと思います。」福里「広告主さんからの、他の商品でも言えませんか?というよくあるツッコミに、“飲み屋で~”では、説得しきれないのでは。肉じゃがとか他にもありますし…。“子どもの~”の方が、油あげの形にぴったりだなと思いました。」田村「ぼくは“いいね”という言葉をキャッチコピーに使うのが好きじゃないんです。いいねって直接いっちゃダメなんじゃないか、と…。FBでもいいね、と思ってなくてもいいね!って押させられたり…。その言葉にいい印象を持っていないのですよね。」

谷山さんから一言:失敗したのは、勝敗を決めるニコ生視聴者の年齢層より高齢向きのコピーを選択したことでしょうか。ぼく自身だとズバリなんですが。山崎さんのコピーは視点は評価しますが、実際に親が油あげでそれをやるのか、結局こどもが好きな「カレー」とかにまぎれこませるのでは? プロだからこそすこし厳しめのツッコミも入れておきます。

 

お題 嫌なことがあっても一目見たら前向きになれるコピー
出題者:今野杏南

それ、成長痛ですねー。

TCC代表 鶴 香奈子さん

コピーについて:嫌なことがあって落ち込んでるときに、お説教や正論は聞きたくないのでは…とまず最初に思いました。でも見え透いたエールもからっ滑りしそうで。たとえば病院で不安な思いをしているときに …

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