企業と消費者の間の情報の非対称性が崩壊したと言われて久しい現代。企業のコミュニケーション設計もその発想を変えていく必要があります。森永乳業の林正義氏のセッションでは、どうしたら広告が受け手である生活者に受け取ってもらえ、かつ感情を動かして行動に変化を起こしてもらえるようになるのか、「マウントレーニア」の取り組みをもとに実践論が解説されました。
“受け手発想”とは何か、なぜ必要なのか?を考える
“受け手発想”とは、広告主が自分たちの言いたいことを言うのではなく、お客さまにとって「価値のある情報」をお客さまに受け取ってもらえるように仕立て直して発信することです。
ここで言う価値とは、お客さまにとっての価値のこと。価値はお客さまが感じるものだからです。では、どうしたらお客さまに価値を感じてもらえる情報を発信できるのか、まずは喜ばせたい相手が誰なのかを明確にする必要があります。
その上で、広告において意識しないといけないのは「どうしたらお客さまが喜んでくれるのか?」...
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