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電通、アニメ版権事業で新会社 ほか

電通、アニメ版権事業で新会社


電通グループは7月3日付で、アニメのライセンス業務を手がける100%子会社「電通アニメソリューションズ」を設立した。グローバルで事業を展開する電通グループの差異化の鍵となるアニメ事業を強化する。

国内外の放送事業者や配信事業者にアニメ作品を販売するほか、商品化取引などのライセンス業務(版権事業)を担う。動画配信サービスなどの普及で需要が高まっているという。

作品プロデュースなどを手がける電通のアニメ部門の売上総利益は直近2年間で約2倍に伸長した。インドの市場調査会社スカイクエスト・テクノロジー・コンサルティングの推計では、世界のアニメ市場規模は2030年までに年平均成長率9.8%で拡大し、約8兆3000億円(600億ドル)に達する見込み。

こうした市場の拡大や顧客企業からの需要増加を踏まえ、専門人材の採用・育成及びノウハウの蓄積を図り、電通グループのアニメ事業の成長を一層加速させる。各組織の協業体制を軸にグループ各社のケイパビリティも結集させ、アニメ領域における統合的なソリューションを提供することで、国内外の顧客企業やパートナー企業の事業成長の支援を行うと共にアニメ産業全体の発展にも貢献していく。

クリエーティブハウス「Think & Craft」誕生


電通クリエーティブXは、異分野の精鋭クリエーターが集う「Dentsu Craft Tokyo」を機能拡張し、クリエーティブハウス「Think & Craft」(シンク・アンド・クラフト)として再始動させた。

新しいパートナーとしてクリエーティブ・ディレクター・コレクティブ(つづく)から菅野薫氏に加え、保持壮太郎氏が、電通ライブから原田慎也氏らが加わる。代表には、クライアントの新しい挑戦に伴走し、信頼を集める電通クリエーティブX所属エグゼクティブプロデューサー・藤岡将史氏が就任。菅野氏と保持氏らの加入により、クリエーティブディレクションからコンテンツ開発、イベントプロダクションまで、統合的なデジタルクリエーティブをワンストップで開発・実装する体制が実現した。

従来の広告やソリューション開発にとどまらず、カルチャー&エンターテインメントの分野へも活動領域を拡張。パートナーの理想や課題に直接向き合いながら、アウトプットの枠に捉われない効果的なコミュニケーション設計や話題性のあるコンテンツ、リアル体験を提供する。各分野で専門性を発揮するメンバーが、共に“考えながらつくり、つくりながら考える”スタイルで、前例のないコンテンツ・体験を世界クオリティで実現していく。

DoubleVerify、TVision社と提携


デジタルメディア測定、データおよび分析向けソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerify(DV)は、コネクテッドTV(CTV)の視聴状況を秒単位で分析するTVision社との提携を発表した。

提携により、DVが提供する視聴可能時間や画面占有率などの拡張可能な広告露出データと、TVision社が提供する視聴者存在やアイズ・オン・スクリーン広告アテンションシグナルを組み合わせた、最も総合的なアテンション測定ソリューションが誕生。これにより、CTV上でのパフォーマンスの大規模測定を求める広告主のニーズに応えることが可能になる。

広告主はCTVのメディアパフォーマンスを測定することで、プレミアム在庫に対する予算配分の検証やキャンペーンの効果測定、デジタル投資へのリターンの改善などを実行できるようになり、DVのアテンション測定をCTVへと拡張することで、オープンなウェブインベントリー、フォーマット、デバイスを問わず、キャンペーンのパフォーマンスを総合的に分析し、ビジネス成果とKPIの最大化につなげることが可能になった。

今後数ヶ月間にわたって、DVとTVision社の技術統合を継続し、より広範な市場での本格リリースに向けて、2023年後半にクローズドベータ版の提供開始を予定しているという。

TBSテレビがOne Platform Globalに参画


TBSテレビは、米国NBCUniversal社が提供するOne Platform Globalにローンチパートナーとして参画することを発表した。運用開始は今秋を予定している。

One Platform Globalは、Comcast Corporationの子会社でメディア・エンターテインメント企業であるNBCUniversal社と、同じくComcast Corporation子会社のFreeWheel社が主導するもので、フランス・カンヌで開催されたカンヌライオンズにて、現地時間6月20日に発表された。

本取り組みは、NBCUniversal社が2020年より米国市場向けに提供していた広告管理ソリューションOne Platformをグローバルに拡大するもの。ローンチパートナーとしてTBSテレビのほか、メディア企業のATRESMEDIA(スペイン)、Bell Media(カナダ)、Seven West Media(オーストリア)などが参画する。

世界各国の主要放送局とデジタルパブリッシャーを結びつけることで、プレミアムビデオのエコシステムを強化し、データ基盤や広告効果計測などの各分野で、国境を超えて、業界の進歩や協力の基盤を構築することを目指すとしている。これにより、広告主は一度の買い付けで日本を含むアジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリアに展開するキャンペーンを一元管理することが可能となる。

NEC、CCIと広告考査 AI活用で実証実験


NECとCARTA COMMUNICATIONS(CCI)は、テレビCMやネット広告が法制度や業界の自主基準に沿っているかを確認する、広告考査業務支援に乗り出す。7月から、AI(人工知能)技術を活用した実証実験を始める。

広告を出稿する企業名など、広告主体者の表示、「業界ナンバーワン」などの最大級表現といった文章の審査、ロゴやキャラクターの識別など画像の審査、広告とその他のコンテンツを区別するための枠線審査が可能かを実験する。

ネット広告の素材数が増加し、考査の負担が高まる一方、広告会社やメディア企業では、考査のための人手が不足しているといった課題がある。こうした課題の解決に向け、NECはAIの開発力や放送システムの知見を活用し、CCIはデジタル広告の考査の知見を活用して、各種広告媒体に...

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