次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はヤマハ発動機 クリエイティブ本部ブランドマーケティング部で活躍する鳥居優希菜さんに話を聞いた。
コミュニケーションだけがマーケターの仕事ではない
ヤマハ発動機と聞くと、バイクをイメージする生活者も多いのではないだろうか。実は、同社はマリン製品や電動自転車、電動車いす、ゴルフ場を周遊するゴルフカーなどのモビリティ製品・事業を幅広く展開するグローバルカンパニー。2025年には創業70周年を迎える。
ブランドマーケティング部ブランド基盤推進グループの鳥居優希菜さんは、歴史ある同社で活躍するマーケター。担当する領域は、ヤマハ発動機グループ全体がもつ写真・動画を一元管理するシステムの運用/普及活動を筆頭に、各事業部の活動を支えるWebマーケティング、社員向けイベントの企画運営など多岐にわたっている。
「写真・動画の一元管理は、これまで約70年間培ってきたヤマハ発動機の資産を結集・整理し、国内外のグループ会社で様々な目的で効率的に利活用してもらうために行っています。写真をはじめとしたヤマハ発動機がこれまで培ってきた資産を整え、“発信をするための基礎”をつくるのも重要なマーケティング活動のひとつ。広告コミュニケーションやキャンペーンなどで、対外的に発信することだけがマーケティング部門の役割ではないと考えています」(鳥居さん)。
先述の「各事業部を支えるWebマーケティング」には、こうした基盤づくりの活動も含まれている。
女性にも魅力を伝えたい想いで全社プロジェクトに参加
鳥居さんは現在、入社4年目。社内には男性社員が多いため、他の社員にはない...