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大学ゼミ訪問

サービスマーケティングを軸に消費者行動を学ぶー東洋大学 長島直樹ゼミ

長島直樹教授(東洋大学)

[SEMINAR DATA]
ゼミ名 長島直樹ゼミナール
設立 2014年
学生数 2年生:15名
3年生:11名
4年生:14名

東洋大学 経営学部 マーケティング学科
長島直樹教授

東京大学経済学部卒業、米国デューク大学大学院修了(経済学修士)。日本経済新聞社、富士通総研(経済研究所上席主任研究員)を経て、東洋大学経営学部准教授。2020年4月より現職。学術博士(経営学)。

サービスマーケティングを軸に消費者行動を学ぶ

長島直樹ゼミのテーマは「サービスマーケティングとサービスイノベーション」。2年生からゼミに所属し、学年横断チームによるグループ研究が活動の中心となる。

2023年度は、まず3年生がいくつかのテーマに分かれて研究方針のプレゼンテーションを行い、興味のある2年生がチームに所属するという方法を取った。4年生はアドバイザーを務める。扱うテーマは、外食、小売、金融、エンタメ等、非製造業のマーケティングについて。チェーン店の比較、ファン獲得のプロセス、世代ごとの消費特性など、消費者心理・消費者行動から紐解いていく。

コロナ禍以前は、他大学との討論会や、フードサービス学会の学生コンペにも参加。また、商店街と連携してプロモーションビデオの制作なども行っていたという。今の3、4年生は学内のグループ研究のみで、サークル活動なども制限が多かった。学生たちは「その分ゼミのグループ研究に注力できた」と振り返る。

2年生のうちから卒論テーマを検討し始めるのも同ゼミの特徴だ。「4年生になってゼロから考え始めるのではなく、問題意識だけは持つようにと話しています。2、3年生で行うチーム研究の成果と比較することも推奨しています」。

長島教授は、ゼミ活動を通して問題発見能力と論理的思考を身に付けてほしいと語る。

「解決はAIがしてくれるかもしれませんが、その問いを立てるのは人間の役割です。大切なのは、物事を捉える時に現象ばかりを追いかけないこと。『はやり』や『すたり』があるとして、その背景は何か、他の事象との共通点は何かなど、本質やストーリーを読み解く態度が重要です。併せて、“私はこう思う”ではなく、“こういう根拠から次のように推論できる”という論理的思考の組み立て方を...

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