[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 井上淳子ゼミ |
設立 | 2013年 |
学生数 | 3年生:22名 4年生:24名 |

成蹊大学 経営学部
井上淳子教授
早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。立正大学准教授、成蹊大学経済学部准教授、教授を経て、2020年より現職。専門は消費者行動。著書に『新訂 マーケティング』(共著、放送大学教育振興会)、『価値共創時代のマーケティング戦略』(共著、ミネルヴァ出版)、『消費者行動における無意識と潜在意識の新領野』(共著、千倉書房より発刊予定)など。
発想力と論理的思考力をふたつのプロジェクトで養う
教育の3つの柱のひとつとして「ゼミの成蹊」を掲げる成蹊大学。少人数教育の伝統に沿い、1年生から4年生のすべての学年にゼミナールが設けられている。
3・4年生向けに開設されている井上淳子教授のゼミのテーマは、「消費者理解とマーケティング戦略」。主に消費者行動の観点から、企業の戦略にアプローチする。
まず3年生の前期は、クリエイティブな発想を鍛えるプロジェクトに取り組む。広告実務家から課された今年のお題は「スマホの悪影響を解決するアイデア」。“歩きスマホ”や“ゲーム依存”など、チームごとに問題を見出した上で、その解決につながるアイデアを考え、提案する。実務家の発想力、的確なフィードバックはとても刺激的だ。
後期は、インカレの研究大会「Marketing Research Grand Prix(MRGP)」に参加する。こちらは学術的な研究手法を学んでいくための取り組みで、与えられた統一テーマのもと、自分たちで課題を発見し、仮説を設定、調査・分析を行う。研究を通じて論理的思考力を養うことを狙いとしている。
各プロジェクトでは広く普遍的なテーマが与えられ、学生自身で問題意識を持つ必要があるのが特徴だ。
「いまは手元のスマートフォンですぐに答えを調べられてしまう時代。まずは自分で考えてみる、表面的ではなく現象を深掘りしてみることを勧めています。自分たちでなにかを発見したときは、すごくいい表情をしていますよ」と井上教授は語る。
また今年の4年生は、卒業研究としてカジュアルブランドとのプロジェクトを進行している。課題は、同社のサステナブル商品を顧客に...