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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

EDWIN60周年 カルチャーに寄り添い世の中のニーズにジーンズで応え続ける

EDWIN

(左)1961 (右)2021
※画像は1963年発売の「359BF」

ジーンズブランド「EDWIN(エドウイン)」の起源は、1947年に創業した常見米八商店に遡る。常見米八商店では、第二次世界大戦後の物資が不足する日本で、米軍から購入した古着を販売する卸売り業としてスタート。古着の中でも丈夫で長持ちすることから、ジーンズの取り扱いが多かったという。

その後、日本経済が豊かになる中で、古着ではなく、アメリカからジーンズを輸入し販売する事業を開始。しかし、輸入したジーンズは、サイズが日本人の体型に合わないものも多く、かつ硬い、縮む、色落ちするといった難点があった。日本人の体型に合った、穿きやすいジーンズを自分たちでつくることはできないか。この思いで1961年につくられた商品につけられたブランド名がEDWINであった。

ブランディング&マーケティング推進部の髙嶋大輔氏は、「その後、日本は高度経済成長期に入り、ジーンズは人々の生活の中に浸透していきました。ファッションという文化も誕生したことから、ジーンズにもファッション性が求められるように。EDWINでも中古加工商品をつくるなど、多様なジーンズの開発をスタートしました」と話す。

また、同部署で部長を務める鄭達二氏は60年を振り返り「ジーンズをどのように穿いていただくか、どれだけ多くの人に穿いていただくかを追求し続けた」と言う。

「ファストファッションブランドのジーンズ市場への参入や海外工場のクオリティ向上など、時代の流れに伴いブランドの立ち位置も変わり、顧客がジーンズに求めるものも多様化。その中で私たちはジーンズの価値を細分化し、歴史に基づく高品質なジーンズの提供と、多様な素材でジーンズの新しい着用シーンを創出するという両軸でブランドを運営しています。今後もジーンズで社会のニーズにいかに応えるかを愚直に考え、進化していきたい」と語った。

視点01 商品・ラインアップ
ファッション性から機能性まで、時代のニーズを商品に反映

60年の歴史の中でEDWINは、様々なエポックメイキングとなる商品を開発してきた。1963年に生まれた「359BF」では、当時アメリカでつくられていた糊の付いた硬いジーンズを、一度水洗いすることで柔らかく穿き心地のよいものにする「ONE WASH」という手法を開発。1970年代にジーンズにファッション性が求められるようになると、あえて古着独特の色落ち感をハンドメイドで再現した中古加工法「OLD WASH」を開発し、人気を集めた。

また、ターニングポイントとなったのが、1980年に誕生した「Stone Wash」加工。ジーンズを中古加工のために洗う際、軽石を一緒に洗濯機の中に入れることで、薄いブルーの色合いをつくりだした。この「Stone Wash」で...

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