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情報の利活用がもたらす、社会と暮らしの変化

「情報銀行の利用意向は35%」から考える、データ利活用と人の幸せ

田中 宏昌氏(インテージ)

世の中には定量、定性とさまざまなデータがあります。そして、そのデータの量は爆発的に増えています。多種多様なデータをどのように活用すれば、企業、社会、そして私たちの暮らしをより豊かにしていけるのでしょうか。企業も社会も消費者もハッピーになる、これからのデータ利活用の方向性を全12回で考えていきます。

    今月のデータ

    「情報銀行」の利用意向は35%。前回2017年(19%)から大きく増加(※)

    総務省「令和2年版情報通信白書」

情報銀行とは、生活者が個人情報を預託し、データを活用したい他の事業者に提供するという新しいサービスです。コンセプトは「データの主権を生活者に戻し、活用の同意のもとに第三者提供を行うこと」としており、情報銀行と提供を受ける事業者は高度なセキュリティ環境を保持するとともに、安心・安全なデータの利活用を通じて、社会や生活者の暮らしをより良いものにしていくことを目指しています。

コロナ下、民間企業からはスマホの位置情報を活用した混雑情報が地図アプリや電車の乗換案内アプリによって提供されています。国や自治体からは新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」や「LINEコロナお知らせシステム」などが提供されており、データ活用により「安心・安全」を実感できる機会が数多くありました。情報銀行の...

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